しきたりノート

年賀状の文例と書き方【2027年・未年】

目上の人には「謹賀新年」などの四文字か、文章の賀詞を使います。

「賀正」「迎春」のような一文字・二文字の賀詞は、同輩や目下の相手に向けたものとされています。2027年用の年賀状は2026年12月20日から引き受けが始まり、元日に届けるには12月27日までに投函するよう日本郵便が案内しています。

賀詞はどう選ぶ?相手別の使い分け

賀詞とは、年賀状の最初に大きく書く新年を祝う言葉のことです。一文字の「寿」「福」や二文字の「賀正」「迎春」は、短い分だけ略式とされ、敬意を込める言葉が省かれていると受け取られることがあります。そのため、上司や恩師、取引先など目上の相手には、「謹んで」の意味を含む「謹賀新年」「恭賀新年」や、「謹んで新春のお慶びを申し上げます」のような文章の形を選ぶのが一般的です。

反対に、友人や同僚に「謹賀新年」を使っても失礼にはなりません。迷ったら四文字か文章にしておくと、どの相手にも使えます。

賀詞文字数使える相手補足
寿1文字目下・同輩一文字の賀詞はお祝いの意味を簡潔に表すもので、目上の人には略式すぎるとされます。
福1文字目下・同輩親しい相手やカジュアルな年賀状でよく使われます。
賀1文字目下・同輩「祝う」という意味の一文字で、目上には使わないのが一般的です。
春1文字目下・同輩新春を表す一文字です。
賀正2文字目下・同輩「正月を祝う」という意味で、敬意を表す言葉が含まれないため目上には避けるとされます。
迎春2文字目下・同輩「春を迎える」という意味の二文字の賀詞です。
頌春2文字目下・同輩「新春をたたえる」という意味です。
初春2文字目下・同輩「しょしゅん」「はつはる」と読み、新年を表します。
謹賀新年4文字目上にも「謹んで新年をお祝いします」という意味で、「謹んで」の敬意が入るため目上の人にも使えます。
恭賀新年4文字目上にも「恭しく新年をお祝いします」という意味で、謹賀新年と同じく目上に使えます。
謹賀新春4文字目上にも謹賀新年の「年」を「春」にした形で、目上にも使えます。
恭賀新春4文字目上にも恭賀新年の「年」を「春」にした形です。
あけましておめでとうございます文章目上にも文章の賀詞は丁寧な印象になり、相手を選ばず使えます。
新年おめでとうございます文章目上にも「あけまして」の代わりに使える丁寧な言い方です。
謹んで新春のお慶びを申し上げます文章目上にも最も改まった文章の賀詞で、取引先や恩師への年賀状に向いています。

うっかり書きがちな重複と言い換え

年賀状で多い間違いは、同じ意味の言葉を重ねてしまうことです。「元旦」はそれだけで一月一日の朝を指すため、「一月一日元旦」とすると意味が重なります。「新年」と「あけまして」も同様で、どちらか一方にするとすっきりします。

また、昨年の出来事を書くときは「去年」の「去」が別れを連想させるとして、「昨年」と書くのが慣例です。賀詞のあとに句読点を入れない習わしもありますが、これは儀礼的な書状の慣習で、読みやすさを優先して入れる人もいます。

項目考え方・補足
「新年あけましておめでとうございます」「新年」と「あけまして」は意味が重なるため、どちらか一方にするのがよいとされます。
「一月一日元旦」「元旦」は一月一日の朝を表すため、「一月一日」と並べると重複になります。日付は「令和九年元旦」か「令和九年一月一日」とします。
「去年」「去る」の字を含むため、年賀状では「昨年」「旧年」と書くのが一般的です。
句読点年賀状は区切りをつけない習慣から、句読点を入れずに書く人が多いです。改行や一字空けで読みやすくします。
去る・失う・滅びる・枯れる・倒れる・破れるなど新年の挨拶には縁起のよくない言葉を避けるのが一般的です。
賀詞の重ね使い「謹賀新年」と「あけましておめでとうございます」のように賀詞を二つ並べるのは重複とされ、どちらか一つにするのが一般的です。

2027年は未年(ひつじどし)

2027年の干支は「未(ひつじ)」で、十干と組み合わせた干支では「丁未(ひのとひつじ)」にあたります。羊は群れで穏やかに暮らすことから、家族の安泰や平和の象徴として年賀状の絵柄によく使われます。干支の絵や「未」の字を入れるかどうかは自由で、ビジネスの年賀状では控えめなデザインにすることも多いです。

2027年用の年賀状はいつ出せばよい?

日本郵便の発表によると、2027年用の年賀はがきは2026年11月2日から販売され、年賀状の引受開始日は2026年12月20日です。昨年までは12月15日だった引受開始日が繰り下げられているので、例年の感覚で早めに出すと、年内に普通郵便として届いてしまうことがあります。

元日に届けたい場合の投函の目安は12月27日までで、こちらも昨年までの25日から変わっています。なお三が日の配達は元日と1月3日で、2日には届きません。年明けに出す場合は、松の内(関東では1月7日、関西では1月15日が一般的)までに届くようにし、それを過ぎたら寒中見舞いに切り替えます。

項目2027年用(日本郵便)
年賀はがきの発売2026年11月2日
年賀状の引受開始2026年12月20日
元日に届けるための投函の目安2026年12月27日

2027年用から引受開始日が12月20日に繰り下げられ、元日に届けるための差し出しの目安も12月27日までになりました(昨年までは12月15日と12月25日)。三が日の配達は元日と1月3日です。

年賀状の基本の組み立てと文例

年賀状は、賀詞、新年の挨拶と昨年のお礼、相手の健康や幸せを願う言葉、日付の順にまとめるのが一般的です。印刷の文面だけでは事務的に見えるため、手書きで一言添えると気持ちが伝わりやすくなります。添え書きの例は年賀状の一言 添え書き 文例にまとめています。

喪中の相手や年賀状をやめたいとき

喪中はがきを受け取った相手には年賀状を出さず、松の内が明けてから寒中見舞いを送るのが一般的です。自分が喪中のときは喪中はがきで年始の挨拶を控えることを知らせます。年賀状のやり取りそのものを終えたいときは、年賀状じまいの文例が参考になります。

よくある質問

上司に「賀正」と書いたら失礼ですか?
二文字の賀詞は略式とされ、目上の人には避けるのが一般的です。気にする人もいるので、「謹賀新年」か文章の賀詞にしておくと安心です。
「新年あけましておめでとうございます」は間違いですか?
「新年」と「あけまして」が意味の上で重なるため、避けたほうがよいとされます。「あけましておめでとうございます」か「新年おめでとうございます」にします。
12月20日より前に出してしまったらどうなりますか?
日本郵便によると、引受開始前に出した年賀状は通常の郵便として扱われ、年内に届くことになります。元日に届けたい場合は20日から27日までに投函します。
年賀状に句読点を入れてもよいですか?
入れないのが慣習ですが、入れても間違いではありません。親しい相手への手書きの一言などでは、読みやすさを優先する人も多いです。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

年賀状の日程:日本郵便 報道発表「2027(令和9)年用年賀葉書等の販売等」(2026年8月31日)。喪中はがきの時期の目安:郵便局のプリントサービス(2026年10月14日確認)。