しきたりノート

年賀状のメッセージ 本文の組み立て

年賀状の本文は、賀詞、昨年のお礼、近況、相手の幸せを願う言葉、本年のお願い、日付の順に組み立てるのが一般的です。

全部を入れる必要はなく、親しい相手なら近況を中心に、仕事の相手ならお礼とお願いを中心にします。松の内を過ぎてから出すときは、年賀状ではなく寒中見舞いに切り替えます。

本文の組み立て

年賀状の本文は、はがき一枚に収まる五つの部分でできています。順番を守ると、短い文面でも整って見えます。

  1. 賀詞:「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」など、新年を祝う言葉。最初に大きめに書きます。
  2. 感謝:昨年お世話になったことへのお礼。「旧年中は」「昨年は」で始めます。
  3. 近況:自分や家族の一年の出来事を一つか二つ。相手に関わる話題だとなお伝わります。
  4. 祈念とお願い:相手の健康や幸せを願う言葉と、「本年もよろしくお願いいたします」の一文。
  5. 日付:「令和九年 元旦」または「令和九年一月一日」。どちらか一方にします。

賀詞の選び方は相手によって変わり、目上の人には四文字か文章の賀詞を使います。賀詞の一覧と使える相手は年賀状の文例と書き方の表で確かめられます。

目上・仕事関係の全文例

上司や取引先、恩師への年賀状は、改まった賀詞と丁寧なお礼を中心にします。印刷の文面として使う場合は、手書きで一言加えると気持ちが伝わります。

親しい相手の全文例

友人や親戚には、くだけた賀詞でも構いません。近況や会う約束を具体的に書くと、受け取った相手が返事を書きやすくなります。

それぞれの部分を書くときのこつ

賀詞と本文の挨拶で同じ意味の言葉を二度使わないよう気をつけます。「謹賀新年」と書いたあとに「あけましておめでとうございます」と続けると、お祝いの言葉が重なります。賀詞のあとは、お礼の一文から始めると自然につながります。

近況は、明るい話題を一つ選ぶのが基本です。転職や引っ越し、子どもの入学などの節目があれば一行で伝え、詳しい事情は書きません。相手との共通の話題があるなら、自分の近況よりそちらを優先したほうが、相手のことを考えて書いたことが伝わります。子どもの成長の伝え方は年賀状に子どもの成長を一言添えるに、相手の体を気づかう言い方は年賀状で健康を気づかう一言に並べています。

年賀状では句読点を使わず、改行や一字空けで区切る慣習があります。文例もその形にしていますが、読みやすさを優先して句読点を入れる人もいて、どちらでも間違いではありません。

日付と差出人の書き方

日付は本文の最後に、本文より少し小さめの字で書きます。「元旦」は一月一日の朝という意味なので、「元旦」と書くなら「一月一日」は付けません。元日に届かない時期に出す場合は「令和九年 一月」や「令和九年 正月」とする書き方もあります。西暦で「2027年 元旦」と書いても構いません。

差出人は、表面に住所と名前を書いていれば裏面には不要ですが、印刷の文面では裏面の下に名前を入れる人も多いです。家族連名にするときは、世帯主を右側に書くのが一般的です。

年賀状と寒中見舞いの切り替え

年賀状は松の内のうちに届くよう出すのが一般的で、松の内は関東では1月7日まで、関西では1月15日までとされることが多いです。元日に届けたい場合は、日本郵便が案内する投函の目安である12月27日までに出します。

松の内を過ぎてから返事を出すときや、喪中の相手に挨拶したいときは、賀詞を使わない寒中見舞いに切り替えます。寒中見舞いは立春の前日まで出せる季節の挨拶で、文例と時期は寒中見舞いの文例と時期にまとめています。来年から年賀状のやり取りを控えたいときは、年賀状じまい 文例を参考に最後の一枚を書く方法もあります。

よくある質問

年賀状の本文はどのくらいの長さが目安ですか。
はがきの裏面なら、賀詞を除いて三行から五行ほどが一般的です。書きたいことが多いときは近況を一つに絞り、残りは手紙で伝えます。
印刷の年賀状でも本文を自分で考えたほうがよいですか。
市販の文面のままでも失礼にはなりませんが、相手ごとに手書きの一言を添えると、印刷だけより気持ちが伝わります。
年賀状の返事が遅れたら何と書けばよいですか。
松の内のうちなら年賀状で、返事が遅れたお詫びを一言添えます。松の内を過ぎたら寒中見舞いにして、年賀状のお礼を書きます。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

年賀状の日程:日本郵便 報道発表「2027(令和9)年用年賀葉書等の販売等」(2026年8月31日)。喪中はがきの時期の目安:郵便局のプリントサービス(2026年10月14日確認)。