年賀状じまい 文例|失礼にならない書き方と送る時期
年賀状じまいは、最後の年賀状に「新年の挨拶」「やめる理由」「今後も付き合いを続けたい気持ち」の三つを書いて伝えます。
年賀状に書くのが間に合わなければ、松の内が明けてから寒中見舞いとして送る方法もあります。
年賀状じまいの文例
相手との関係に合わせて選べるよう、五つの書き方を用意しました。名前や年齢、連絡手段は自分の状況に合わせて書き換えてください。
親しい友人へ
あけましておめでとうございます。私事で恐縮ですが、手書きの準備が年々難しくなってきたこともあり、今年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えることにしました。これからはLINEやメールで気軽にやりとりできればうれしいです。これからもどうぞよろしくお願いします。皆さまにとって素敵な一年になりますように。
会社関係へ
謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。さて、弊社では環境への配慮と業務の見直しにより、本年をもちまして年始のご挨拶状を控えさせていただくこととなりました。今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
親戚へ
明けましておめでとうございます。皆さまお元気でお過ごしのことと思います。子どもたちも独立し、家族で相談して、年賀状でのご挨拶は今年で最後にすることにしました。帰省の折には顔を見せに伺いますし、お電話でも近況をお知らせしますので、これまでと同じようにどうぞよろしくお願いいたします。
高齢を理由に
新春のお慶びを申し上げます。私も八十歳を迎え、筆をとることが難しくなってまいりましたので、勝手ながら本年をもちまして年始のご挨拶を失礼させていただきます。長年のお付き合いに心より感謝し、皆様のご健康とお幸せを願っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
簡潔に
謹賀新年 旧年中はお世話になりました。誠に勝手ながら、本年をもって年賀状でのご挨拶を失礼することにいたしました。年齢とともに準備が負担になってきたためです。今後もSNSやお電話などで、変わらぬお付き合いをいただければ幸いです。皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
失礼にならないための三つの要素
年賀状じまいの文面で気をつけたいのは、相手に「縁を切られた」と受け取られないことです。そのため、一般的には次の三つをそろえて書きます。
- 新年の挨拶:いつもの年賀状と同じように「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」で始め、旧年中のお礼を添えます。
- やめる理由:年齢、体力、手間、環境への配慮など、角の立たない理由を一つ書きます。理由を書かずに済ませる人もいますが、一言あると相手が納得しやすくなります。
- 今後の付き合い:これからもよろしくお願いしたいこと、メールや電話などで連絡を取り合いたいことを伝えます。
「すべての方へのご挨拶を控えることにしました」のように、全員に同じように知らせていることがわかる一文を入れると、自分だけがやめられたのではと相手が気にせずに済みます。
年賀状じまいを送る時期
いちばん多いのは、最後の年賀状に書き添えて元日に届ける方法です。12月の喪中はがきの時期に別のはがきで知らせる人もいますが、年末に届くと喪中の知らせと取り違えられることがあるため、年賀状に書くほうが伝わりやすいとされます。
年賀状じまいを決めたのが年明けだった場合や、相手から年賀状が届いた後に伝えたい場合は、松の内が明けてから立春の前日までに寒中見舞いとして送ります。こちらの書き方は寒中見舞いの文例と時期にあります。
相手別の書き分け
会社関係
取引先には、個人の事情よりも「業務の見直し」「環境への配慮」など会社としての理由を書くのが一般的です。社内の上司や先輩には、年賀状をやめても日ごろの挨拶は変わらないことを一言添えると印象がやわらぎます。
親戚
親戚には、家族で相談して決めたことや、法事や帰省の際に顔を合わせる機会があることを書くと、関係が続くことが伝わります。年長の親戚には、手紙や電話で事前に話しておく家もあります。
高齢を理由にするとき
高齢を理由にする場合は、年齢を書いてもかまいません。「長年のお付き合いへの感謝」を中心に据えると、さびしい印象になりにくくなります。
年賀状をやめた後の連絡のとり方
年賀状じまいの後も、近況を伝え合う手段を一つ決めておくと安心です。親しい友人とはメッセージアプリやメール、年配の親戚とは電話や暑中見舞いなど、相手が使いやすい方法を選びます。年賀状だけでつながっていた相手には、文面に自分のメールアドレスや電話番号を書き添える人もいます。
年賀状じまいを伝えた後にも年賀状が届くことはあります。その場合は無理に返さなくても失礼にはなりませんが、気になるときは寒中見舞いでお礼を伝えるとよいでしょう。
年代別・短い文例のページ
年賀状じまいを考える理由や書きぶりは、年代によって少しずつ違います。還暦や定年を区切りにする人は60代の文例、体力や年齢を理由にしたい人は70代の文例、家族が代わりに書く場合は80代の文例を参考にしてください。一、二行で済ませたいときは短い文例が役に立ちます。
よくある質問
- 年賀状じまいは失礼にあたりませんか?
- 近年は高齢や手間を理由に年賀状をやめる人が増えており、三つの要素をそろえて丁寧に伝えれば失礼とは受け取られにくくなっています。
- 一部の人にだけ年賀状を続けてもよいですか?
- 続ける相手を選ぶこと自体は問題ありませんが、共通の知人がいる場合は「全員にやめる」と書いた手前、気まずくならないよう文面を工夫します。
- 印刷の文面に手書きの一言は必要ですか?
- なくても失礼ではありませんが、親しい相手には「これからもよろしく」など一言添えると気持ちが伝わります。
- 喪中の年に年賀状じまいを伝えたいときは?
- 喪中の年は年賀状を出さず、松の内が明けてから寒中見舞いで伝えるのが一般的です。
出典・確認日
表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。