しきたりノート

12月の時候の挨拶|上旬・中旬・下旬の書き出しと結び

12月は大雪(12月7日ごろ)と冬至(12月22日ごろ)の月で、本格的な冬と年の瀬を表す言葉を選びます。

上旬は「初冬の候」「師走の候」、大雪を過ぎた中旬は「大雪の候」「寒冷の候」、冬至からの下旬は「冬至の候」「歳末の候」「年末の候」がよく使われます。

時候の挨拶を読み込んでいます…

12月の時候の挨拶 上旬・中旬・下旬の書き出し

時期書き出し(漢語調)
12月上旬初冬の候、師走の候、小雪の候、大雪の候、寒冷の候、歳末の候
12月中旬寒冷の候、初冬の候、歳末の候、歳晩の候、年末のみぎり、師走の候
12月下旬年末のみぎり、師走の候、冬至の候、歳末の候、霜寒の候、大雪の候

上旬は1〜10日、中旬は11〜20日、下旬は21日〜月末の目安です。

12月の手紙は、寒さを表す言葉と、一年の終わりを表す言葉の二本立てで考えると選びやすくなります。上旬は冬の始まりを感じさせる言葉、中旬は大雪を迎えて寒さが厳しくなる様子、下旬は冬至や歳末など一年の締めくくりを意識した言葉が中心です。年末に届く手紙では、本題の後に「本年中のご厚情に感謝いたします」と一年のお礼を添えるのが一般的で、時候の挨拶と合わせて師走らしい手紙になります。

12月の二十四節気:大雪と冬至

二十四節気2026年2027年
大雪12月7日12月7日
冬至12月22日12月22日

国立天文台「暦要項」の二十四節気の日付です。

大雪は2026年、2027年とも12月7日です。山では雪が深くなり、平地でも雪の便りが聞かれ始めるころを表します。冬至は2026年、2027年とも12月22日で、一年で最も昼が短い日です。冬至を境に日が少しずつ長くなることから、古くは太陽の力がよみがえる日とも考えられてきました。ゆず湯に入り、かぼちゃを食べて無病息災を願う風習も広く知られています。

お歳暮と年末の挨拶状

お歳暮は12月初めから20日ごろまでに届くよう贈るのが一般的で、関東では11月末から始める家もあります。品物とは別に送り状を出す場合は、時候の挨拶、日ごろのお礼、品物を送ったことの案内、来年もよろしくという結びの順に書くと整います。年内に届かない場合は、松の内に「御年賀」として贈る方法があります。年末の手紙では「お忙しい」の字に亡が含まれることを気にする人もいるため、「ご多用の折」と言い換えると無難です。

12月の行事と季節の話題

冬至、クリスマス、大晦日と、12月は家族で過ごす行事が続きます。自然では、水たまりに張る初氷、葉を落とした冬木立、鉢植えのシクラメンが季節を感じさせます。ゆず湯のゆず、大晦日の年越しそば、こたつで食べるみかんなど、年の瀬らしい話題は親しい方への手紙を和やかにしてくれます。

12月に出す手紙の書き出し例

12月の結びは「どうぞよいお年をお迎えください」が定番で、年明けに届きそうな手紙では使わないよう注意します。

12月の手紙を一年のお礼につなげるには

12月の手紙は、時候の挨拶から一年の感謝へ自然につなげると、読み手の心に残ります。「今年も残すところわずかとなりました」と書き出し、続けてこの一年でお世話になった出来事を一つ具体的に挙げると、決まり文句だけの手紙より気持ちが伝わります。クリスマスカードを兼ねる場合は宗教的な言葉に配慮し、「楽しい年末をお過ごしください」のように誰にでも使える言葉を選ぶと安心です。年賀状を出す相手には、年末の手紙で来年の話題を出しすぎないよう控えめにするのも一つの工夫です。

よくある質問

「師走の候」はいつまで使えますか?
12月全体で使えますが、下旬は「歳末の候」「年末の候」のほうが一年の締めくくりらしい響きになります。
年末に届く手紙で「よいお年を」と書いてもよいですか?
年内に届くなら自然な結びです。年明けに届く可能性があるときは「来る年のご多幸をお祈り申し上げます」などにします。
喪中の相手へのお歳暮に添える手紙で気をつけることは?
お歳暮はお祝いではないので贈って構いませんが、手紙では「おめでとう」など祝いの言葉を避け、季節の挨拶と日ごろのお礼にとどめるのが一般的です。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

二十四節気の日付:国立天文台「暦要項」の各年の二十四節気(2026年10月14日確認)。