しきたりノート

1月の時候の挨拶|上旬・中旬・下旬の書き出しと結び

1月は小寒(1月5日ごろ)と大寒(1月20日ごろ)の月で、一年で最も寒い時期の言葉を選びます。

上旬は「初春の候」「新春の候」など新年を祝う言葉、松の内が明けてからは「寒冷の候」「厳寒の候」、下旬は「大寒の候」がよく使われます。

時候の挨拶を読み込んでいます…

1月の時候の挨拶 上旬・中旬・下旬の書き出し

時期書き出し(漢語調)
1月上旬新春の候、初春の候、迎春の候、小寒の候、寒冷の候、厳寒の候
1月中旬小寒の候、寒冷の候、厳寒の候、極寒の候、酷寒の候、寒風の候
1月下旬寒風の候、厳冬のみぎり、大寒の候、厳寒の候、極寒の候、酷寒の候

上旬は1〜10日、中旬は11〜20日、下旬は21日〜月末の目安です。

1月の手紙は、新年の喜びを伝える言葉と、厳しい寒さを表す言葉のどちらを選ぶかで印象が変わります。松の内のあいだは「初春」「新春」「迎春」など新しい年を祝う言葉がふさわしく、松の内が明けたら寒さを中心にした言葉に切り替えるのが一般的です。松の内は関東では1月7日まで、関西では1月15日までとする地域が多く、相手の住む地域に合わせると細やかな印象になります。

1月の二十四節気:小寒と大寒

二十四節気2026年2027年
小寒1月5日1月5日
大寒1月20日1月20日

国立天文台「暦要項」の二十四節気の日付です。

小寒は「寒の入り」とも呼ばれ、ここから節分までの約30日間を「寒の内」といいます。2026年も2027年も小寒は1月5日で、大寒は1月20日です。大寒は一年で最も寒さが厳しくなるころとされ、「大寒の候」「厳寒のみぎり」といった言葉が実感とよく合います。寒の内に出す挨拶状が寒中見舞いで、松の内が明けてから立春の前日までが目安です。

年賀状と寒中見舞いの切り替え

年賀状の返事が松の内に間に合わなかったときや、喪中の相手に年始の挨拶を伝えたいときは、寒中見舞いとして送ります。この場合、書き出しは「寒中お見舞い申し上げます」とし、漢語調の時候の挨拶は重ねないことが多いです。詳しい文例は寒中見舞いのページにまとめています。

1月の行事と季節の話題

正月、七草、鏡開きと、1月前半は行事が続きます。7日の七草がゆ、11日ごろの鏡開きでお汁粉をいただく話題は、親しい相手への手紙に季節感を添えるのに向いています。自然の話題なら、霜柱や寒椿、初雪の便りなどが選ばれます。雪の多い地域の方には雪かきの苦労を気づかう一言、温暖な地域の方には寒椿や水仙の便りなど、相手の土地の冬を思い浮かべて選ぶと伝わりやすくなります。

1月に出す手紙の書き出し例

結びには、寒さの中で体調を崩さないよう願う一文を添えるのが1月らしい形です。新年の手紙なら「本年もどうぞよろしくお願い申し上げます」を加えてもよいでしょう。

新年の手紙で迷いやすい言葉

1月の手紙では「新年明けましておめでとうございます」と書く人がいますが、「明けまして」と「新年」は意味が重なるため、どちらか一方にするのが一般的です。また、年賀状に「去年」と書くと「去る」の字を気にする人がいるので、「昨年」「旧年」を使うと安心です。仕事始めの挨拶状では、休暇明けの慌ただしさを思いやり、本文を短めにまとめる心配りも喜ばれます。寒さの厳しい地域へ送る手紙では、雪道での外出や水道の凍結を気づかう一言が、その土地の暮らしを知っているという温かさにつながります。

よくある質問

1月8日以降に「新春の候」を使ってもよいですか?
関東では松の内を過ぎると寒さを表す言葉に替える人が多い一方、関西では1月15日ごろまで新年の言葉を使う人もいます。相手の地域に合わせるのが無難です。
喪中の相手に1月の手紙を出すときの注意は?
「新春」「初春」など新年を祝う言葉は避け、「寒冷の候」のような寒さの言葉か、寒中見舞いの形にするのが一般的です。
大寒を過ぎても寒い日が続く場合は?
立春の前日までは「大寒の候」「厳寒の候」が使えます。立春を過ぎたら「余寒」へと切り替えます。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

二十四節気の日付:国立天文台「暦要項」の各年の二十四節気(2026年10月14日確認)。