法事とは|法要との違いと回忌、流れとマナー
法事は、僧侶の読経で故人をしのぶ「法要」と、その後の会食(お斎)までを含めた行事全体を指すのが一般的です。
四十九日、一周忌、三回忌と節目ごとに営み、三十三回忌か五十回忌で弔い上げとする家が多くなっています。宗派や地域、菩提寺の考え方で細かな決まりは変わります。
法要と法事はどう違うか
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 法要は儀式、法事は全体 | 法要は僧侶に読経をしてもらい故人をしのぶ儀式、法事は法要の後の会食(お斎)まで含めた行事全体を指すという説明が一般的です。日常ではどちらも同じ意味で使われます。 |
| 浄土真宗の考え方 | 浄土真宗本願寺派の公式サイトでは、亡くなった方の冥福を祈るために行う追善供養は必要ないと説明されています(2026年10月15日確認)。法要は故人をしのび、仏の教えに触れる場として営まれます。 |
言葉としては、読経と焼香で故人を供養する儀式そのものを「法要」、法要に続く会食やお墓参りまで含めた一日の行事を「法事」と呼び分ける説明がよく見られます。とはいえ日常の会話では区別せずに使われることが多く、案内状でも「一周忌法要」「一周忌の法事」のどちらの書き方も目にします。どちらを使っても失礼にはあたりません。
浄土真宗では考え方が少し異なります。本願寺派の公式サイトでは、亡くなった方は阿弥陀仏の力ですぐに浄土に生まれるとされ、冥福を祈るための追善供養は必要ないと説明されています。そのため法要は、故人をしのびながら残された人が仏の教えに触れる場として営まれます。案内状や挨拶で「供養」「冥福」といった言葉を避ける家もあるので、宗派がわかっている場合は言葉選びにも気を配ると安心です。
いつ、何回忌まで行うのか
亡くなってから最初の大きな節目は四十九日で、忌明けとして納骨を合わせて行う家が多くあります。その後は一周忌、三回忌、七回忌と続き、年数が進むにつれて参列者を家族と近い親族に絞っていくのが一般的な流れです。三回忌が満2年にあたるなど数え方に独特の決まりがあるため、回忌の一覧と数え方は法事の回忌一覧と数え方で詳しく紹介しています。どの年に何回忌が来るかは、ページの下に載せた関連サイトの早見表でも確かめられます。
日にちは命日の当日が本来の形ですが、参列者の都合に合わせて命日より前の週末に営むことがほとんどです。六曜や「やってはいけない日」の考え方は法事の日取りの決め方で取り上げています。
施主として準備すること、参列者として気をつけること
法事を営む施主は、2か月ほど前から菩提寺との日程調整、会場、案内状、お布施、引き出物、会食の手配を順に進めていきます。準備の段取りと当日の進行は法事の流れに、案内状の文面は法事の案内状の書き方と文例のメーカーで作れます。自宅に僧侶を招くときの準備は自宅で法事を行うとき、当日の挨拶は法事の施主の挨拶 例文を参考にしてください。来てくれた人に渡す品は法事のお返し(引き出物)で、相場と表書きを確かめられます。
招かれた側は、服装、香典、お供えの三つを準備しておけばまず困りません。全体の心得は法事に参列するときのマナーに、品物の選び方は法事のお供えの選び方にまとめました。都合がつかないときの返事の書き方は法事を欠席するときの返事と文例で紹介しています。葬儀の当日に配るお礼状については会葬礼状とはをご覧ください。
お布施の目安は回忌ごとのページで
法事で僧侶に渡すお布施は、回忌によって目安が変わるため、それぞれのページで金額と封筒の書き方を紹介しています。
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 四十九日のお布施 | 金額の目安と封筒の書き方は、四十九日のお布施のページで紹介しています。 |
| 一周忌のお布施 | 一周忌のお布施のページで、金額の目安と渡し方を紹介しています。 |
| 三回忌のお布施 | 三回忌以降のお布施の目安は、三回忌のお布施のページにまとめています。 |
| 納骨のお布施 | 納骨を合わせて行うときは、納骨のお布施のページも参考になります。 |
よくある質問
- 法事と法要は使い分けないといけませんか。
- 厳密な決まりはなく、日常ではほぼ同じ意味で使われています。案内状ではどちらを書いても問題ありません。
- 法事は毎年行うものですか。
- 毎年ではなく、一周忌、三回忌、七回忌のような決まった年に営むのが一般的です。毎月の命日に家族で仏壇に手を合わせる月命日とは別のものです。
- 家族だけで法事をしてもよいですか。
- 構いません。七回忌の頃からは家族と近い親族だけで営む家が増え、菩提寺に相談すれば少人数でも読経をお願いできます。
- 宗派がわからないときはどうすればよいですか。
- まず親族に菩提寺を尋ね、わからなければ葬儀を担当した葬儀社の記録を確かめると手がかりになります。