しきたりノート

法事の施主の挨拶 例文

法事の施主の挨拶は、始め、会食の前、終わりの三つの場面で、それぞれ1分以内に短くまとめるのが一般的です。

始めには集まってくれたお礼と開始の言葉、会食の前には法要を終えたお礼と食事の案内、終わりには改めての感謝とお開きの言葉を伝えます。

挨拶をする三つの場面

法事では、施主が場を仕切る役目を担います。挨拶といっても長い話は必要なく、参列者がそろったところで開始を告げる言葉、法要の後に会食へ移る区切りの言葉、最後にお開きを伝える言葉の三つが基本です。会食がない場合は、法要の終わりに一度だけ挨拶をして締めくくります。

葬儀の日の喪主の挨拶に比べると、法事の挨拶は身内の集まりらしい穏やかな言葉で構いません。一周忌までは改まった言い方、三回忌以降で家族と近い親族だけの場合はくだけた言い方にするなど、集まりの規模に合わせて調子を変えるのが一般的です。葬儀当日の挨拶は喪主の挨拶 例文で紹介しています。

挨拶の文例

場面ごとに、改まった言い方と身内向けの言い方を用意しました。故人の続柄や回忌を書き換えて使ってください。

献杯の挨拶を頼むとき

会食の始めには、故人をしのんで杯を掲げる献杯をすることがあります。乾杯とは違い、グラスを打ち合わせたり拍手をしたりせず、静かに唱和するのが一般的です。献杯の発声は、施主が自分で行うほか、故人と縁の深い親族や友人に頼むこともあります。頼む場合は事前に一声かけておき、当日は施主が会食前の挨拶の中で紹介します。

献杯の言葉そのものは、自己紹介と故人との関係を一言述べ、「献杯」と発声するだけの短いもので十分です。地域や宗派によっては献杯をしないこともあるため、菩提寺や年長の親族の考えに合わせます。

長さと話し方のコツ

それぞれの挨拶は30秒から1分ほどが目安です。紙に書いたメモを見ながら話しても失礼にはならず、緊張しやすい人は手元に置いておくと安心です。故人の思い出を一つ入れると温かい雰囲気になりますが、長くなりすぎないよう一言にとどめます。

法事の挨拶でも、「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉は避けるのが一般的とされています。気になる表現は忌み言葉チェッカーで確かめられます。法要全体の進め方は法事の流れに、会食の後に渡す品は法事のお返しにまとめています。

よくある質問

法事の挨拶は誰がするものですか。
一般的には施主が行います。施主が高齢の場合などは、家族の代表が代わりに挨拶することもあります。
挨拶はどのくらいの長さがよいですか。
それぞれ30秒から1分ほどが目安です。参列者を待たせないよう短くまとめます。
献杯と乾杯の違いは何ですか。
献杯は故人に杯を捧げる意味があり、グラスを合わせず静かに唱和します。拍手もしないのが一般的です。
身内だけの法事でも挨拶は必要ですか。
形式ばった挨拶は不要ですが、始めと終わりに一言お礼を伝えると、場が締まります。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。