法事の流れ|施主の準備と当日の進行
施主は2か月ほど前から菩提寺との日程、会場、案内状、お布施、引き出物、会食を順に準備します。
当日は施主の挨拶、読経と焼香、法話、お墓参り、会食(お斎)の順に進むのが一般的で、全体で2〜3時間ほどです。宗派や会場によって順番は前後します。
施主の準備:2か月前から当日まで
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 日程を決める(2か月ほど前) | 菩提寺と相談して日時を決めます。 |
| 僧侶に依頼する | 菩提寺がない場合は、葬儀を担当した葬儀社などに相談して僧侶を紹介してもらいます。 |
| 会場を決める | 寺、自宅、法要会場のあるホテルや会館などがあります。 |
| 案内状を出す(1か月前まで) | 往復はがきか封書で、出欠の返事を受け取れるようにします。 |
| お布施を用意する | お布施のほか、自宅や会場に来てもらうならお車代、会食に出ないなら御膳料を用意します。 |
| 引き出物を用意する | 参列する人数に合わせて用意します。 |
| 会食(お斎)を手配する | 人数が決まったら、会場や料理店に予約します。 |
最初に決めるのは日時です。菩提寺の住職は週末に予定が集中しやすいため、命日の2か月ほど前には連絡して候補の日を伝えます。菩提寺がない家は、葬儀を担当した葬儀社などに相談すると僧侶を紹介してもらえます。
日時が決まったら会場を押さえます。寺の本堂、自宅、法要の設備がある会館やホテルが主な選択肢で、それぞれの違いは下の表と自宅で法事を行うときで紹介しています。招く人が決まったら、1か月前までに届くよう案内状を出します。文面は法事の案内状の書き方と文例のメーカーで作れます。
案内を出した後は、返信の期限を過ぎても連絡のない人に電話で確かめておくと、人数の見込み違いを防げます。足の悪い高齢の親族がいる場合は、椅子席の会場や送迎の有無もこの時期に考えておきます。
出欠がそろったら、人数に合わせて会食の予約と引き出物の注文を確定させます。引き出物の相場や表書きは法事のお返し(引き出物)にまとめました。お布施とお車代、御膳料は前日までに新しい封筒に用意し、当日あわてないようにしておきます。
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 寺で行うとき | 本堂を借りるため、お布施とは別に会場のお礼が必要かを寺に確かめます。会食は寺の広間か近くの料理店で行います。 |
当日の進行
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 施主の始めの挨拶 | 参列者がそろったら、施主が短く挨拶します。 |
| 読経と焼香 | 僧侶の読経の間に、施主から順に焼香します。 |
| 法話 | 読経の後、僧侶が法話をすることがあります。 |
| お墓参り・納骨 | 四十九日や一周忌では、法要の後にお墓に移って納骨やお参りをすることが多いです。 |
| 会食(お斎) | 施主の挨拶で始め、1〜2時間ほどで終えるのが一般的です。 |
| 引き出物を渡す | 会食の終わりか帰り際に渡します。 |
参列者がそろったら、施主が短く挨拶して法要を始めます。挨拶の言葉は法事の施主の挨拶 例文を参考に、1分ほどにまとめると落ち着いて話せます。読経が始まると、僧侶の案内に従って施主、家族、親族、参列者の順に焼香をします。
読経の後に僧侶が法話をすることがあり、それが終わると法要の部は一区切りです。四十九日や一周忌では、ここで墓地に移動して納骨やお墓参りをする家が多くあります。移動の手段や時間は事前に参列者へ伝えておくと、当日の案内が楽になります。
法要の間、施主は僧侶の近くの最前列に座り、焼香の順番を見守ります。進行役を立てない小さな法事では、施主が次の段取りを声に出して伝えると参列者が動きやすくなります。
会食は施主の挨拶か献杯で始まり、1〜2時間ほどで終えるのが一般的です。僧侶が会食に同席しない場合は、法要の後に御膳料とお布施を渡して見送ります。お開きの挨拶をしたら、帰り際に一人ずつお礼を伝えながら引き出物を手渡します。
参列者から見た当日の流れ
招かれた側は、開始の10〜15分前に会場に着き、施主に挨拶して香典やお供えを渡します。席は施主の案内に従い、法要の間は焼香の順番が来るまで静かに待ちます。焼香の作法は葬儀と同じで、宗派別の回数は焼香の作法で確かめられます。
お墓参りに同行するときは、施主の家族が先に立って案内するので、その後について歩きます。墓前では施主から順に線香を供えて手を合わせます。
会食に招かれていれば、そのまま席に移ります。故人の思い出話をしながら過ごし、施主の挨拶でお開きになったら引き出物を受け取って失礼します。服装や香典の考え方は法事に参列するときのマナーにまとめています。
よくある質問
- 法事の所要時間はどのくらいですか。
- 法要が1時間前後、会食が1〜2時間ほどで、お墓参りを含めると半日ほどを見ておくと安心です。
- 案内状はいつまでに出せばよいですか。
- 法要の1か月ほど前までに届くよう出すのが一般的です。親族だけなら電話で伝える家もあります。
- 僧侶が会食に出ないときはどうしますか。
- お布施とは別に御膳料を包み、法要が終わった後に渡して見送ります。
出典・確認日
表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。