直葬(火葬式)の流れ
直葬(火葬式)は通夜と告別式を行わず、安置の後に火葬場で短いお別れをして火葬する形で、法律で死後24時間は火葬できないため、亡くなってから火葬までは2日ほどかかるのが一般的です。
親族には、なぜ直葬にするのかを前もって伝えておくと、後で行き違いが起きにくくなります。費用の目安は葬儀の費用のページで扱っています。
直葬の流れ
- 逝去と搬送:死亡診断書を受け取り、葬儀社に搬送を頼みます。
- 安置:自宅か安置施設に移します。墓地、埋葬等に関する法律で、死亡から24時間を経過するまでは火葬できないと定められているため、少なくとも一晩は安置します。
- 打ち合わせと手続き:火葬場の予約、棺や骨壺の用意、死亡届の提出と火葬許可の申請を葬儀社と進めます。
- 納棺:家族で故人の身支度を整え、棺に納めます。思い出の品を入れる場合は、燃えにくいものを避けます。
- 出棺と火葬:火葬場の炉の前で短いお別れをし、火葬の後に収骨します。読経を頼むなら、このときに僧侶に来てもらいます。
火葬場でのお別れは10〜15分ほどと短いことが多いため、顔を見て過ごす時間をとりたい家族は、安置している間に面会の時間をつくるとよいでしょう。
直葬を選ぶ理由と、決める前に確かめること
直葬は、高齢で参列する人が少ない、故人が簡素な見送りを望んでいた、遺族の負担を軽くしたい、といった理由で選ばれています。一方で、菩提寺がある家では、読経や戒名なしで火葬すると、納骨のときに寺院と話がまとまらないことがあります。先祖代々の墓に入る予定なら、決める前に寺院へ相談しておくのが一般的な進め方です。
また、後から「お別れをしたかった」という声が出ることもあります。知らせる範囲を絞る場合でも、親しかった人には後日お参りに来てもらう機会をつくると、気持ちの区切りをつけやすくなります。
親族への説明の仕方
説明するときは、故人の希望だったこと、家族で話し合って決めたこと、改めてお別れの場を設けるかどうか、の三つを伝えると受け入れられやすくなります。「本人の希望で、火葬のみで静かに送ることにしました。落ち着きましたら改めてご連絡いたします」のように、短く伝えれば十分です。
香典や供花を辞退する場合は、その旨も同時に伝えます。知らせの書き方は訃報の連絡を、通夜だけを省く一日葬や家族葬との違いは家族葬のページを参考にしてください。
直葬の後にすること
直葬では会葬礼状や通夜振る舞いの準備がいらない分、遺骨を自宅に迎えた後の過ごし方を家族で話しておく時間がとれます。後飾りの祭壇を置くか、いつ親しい人にお参りに来てもらうかを決めておくと、四十九日までの日々を落ち着いて過ごせます。
火葬の後も、四十九日の法要や納骨、香典返し、役所の手続きは一般の葬儀と同じように続きます。流れは葬儀後の流れにまとめています。全体の時系列は葬儀の流れ(喪家側)で確かめられます。
よくある質問
- 直葬でもお坊さんを呼べますか?
- 呼べます。火葬炉の前で短い読経をしてもらう「炉前読経」を頼む家もあります。
- 直葬の日程はどう決まりますか?
- 火葬場の空きでほぼ決まります。亡くなった翌々日以降になることが多く、混み合う時期はさらに日が空きます。
- 直葬にしたら香典はどうしますか?
- 辞退する家が多いですが、いただいた場合は四十九日の後に香典返しをするのが一般的です。
出典・確認日
表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。
死亡届:戸籍法 第86条・第87条(e-Gov)(死亡の事実を知った日から7日以内、国外は3か月以内)。火葬:墓地、埋葬等に関する法律 第3条・第5条・第8条(e-Gov)(死亡後24時間を経過した後、市町村長の許可と火葬許可証)(2026年10月15日確認)。