しきたりノート

葬儀の持ち物一覧

葬儀の日に持つものは、ふくさに包んだ香典、数珠、白か黒の無地のハンカチ、財布と携帯電話の五つが基本です。

女性は黒のストッキングの替え、雨の日は地味な色の傘、子供を連れて行くなら静かに過ごせる小物を足します。忘れたものがあっても、多くは会場で落ち着いて対処できます。

このページと服装の持ち物ページの違い

服装の側から見た持ち物は、葬儀の持ち物(服装のページ)でハンカチやバッグの選び方を中心にまとめています。こちらは、家を出る前に一つずつ確かめるための当日のチェックリストとして作りました。子供を連れて行くときに足すものや、会場で何かを忘れたと気づいたときの動き方まで、出かける直前に見返せるよう順番に並べています。

一般的には、通夜でも葬儀・告別式でも持ち物は同じで、違いが出るのは季節と天気、それに宗教です。仏式なら数珠を使いますが、神式やキリスト教式では使わないため、鞄にしまったままで構いません。

当日の持ち物チェックリスト

項目考え方・補足
香典とふくさ香典袋をふくさに包んで持ちます。ふくさは紫か紺、グレーなど寒色系のものを選びます。
数珠仏式の葬儀では数珠を持つのが一般的です。神式とキリスト教式では使いません。
ハンカチ白か黒の無地のハンカチを持ちます。
財布・携帯電話携帯電話は電源を切るかマナーモードにします。
予備のストッキング(女性)黒のストッキングが伝線したときのために、一足あると安心です。
傘雨の日は黒か紺、グレーなど地味な色の傘を使います。
子供の持ち物静かに遊べる絵本や、音の出ない小さなおもちゃ、飲み物を用意しておくと安心です。

香典は、中袋にお札を入れて表書きと名前を書いた状態で、ふくさに包んで鞄に入れます。お札の向きや中袋の書き方は香典のお札の入れ方で確かめておくと、受付の前で包み直す手間がありません。ふくさは香典を濡らしたり折ったりしないための布で、受付で開いて香典を取り出し、たたんだふくさの上にのせて差し出すのが一般的です。

財布には、交通費や駐車場代の小銭も入れておくと便利です。斎場によっては駐車場の精算が現金だけのところもあります。携帯電話は会場に入る前に音が鳴らない設定にし、読経の間は鞄から出さないようにします。

女性と男性で足しておきたいもの

女性は、黒のストッキングが伝線したときの替えを一足入れておくと安心です。化粧直しの道具は最小限にし、香りの強い香水やハンドクリームは控えるのが一般的です。バッグに入りきらない荷物は、黒い布のサブバッグにまとめます。

男性は、上着の内ポケットに香典と数珠を分けて入れる人が多く、手ぶらに近い形で参列できます。ネクタイピンや派手な腕時計は外しておき、受付で記帳するための黒いペンを一本持っておくと役に立ちます。冬は黒や紺、グレーのコートを着て行き、会場の入口で脱いで腕に掛けます。

子供を連れて行くときの持ち物

子供を連れて行くときは、音の出ない絵本や小さなおもちゃ、こぼれにくい飲み物、汗や汚れを拭くタオルを用意しておきます。乳児なら、おむつと着替えを黒や紺の地味な袋に入れて持って行くと、会場で目立ちません。お菓子は読経の間に袋の音がしないよう、小分けにして渡しやすくしておくと便利です。席の選び方やぐずったときの動き方は、子連れで葬儀に参列するときで詳しく説明しています。

忘れたものに気づいたときの対処

数珠を忘れたときは、そのまま参列して焼香のときに手を合わせるだけで構いません。人から借りるのは避けるのが一般的で、持ち方や考え方は数珠の持ち方と選び方にまとめています。ふくさがないときは、地味な色の無地のハンカチで香典を包めば代わりになります。

香典袋を家に置いてきたときは、コンビニで不祝儀袋を買って書き直す方法があります。間に合わないときは、受付で記帳だけをして、香典は後日の弔問のときに渡すか、現金書留で送ることもできます。ハンカチを忘れたときは、白か黒のポケットティッシュで代用しても失礼にはなりません。

前日の夜に、香典、数珠、ハンカチ、ふくさを一つの鞄にまとめて玄関に置いておくと、朝に慌てて忘れ物をすることが減ります。受付の流れは葬儀の受付のマナーで確かめておくと安心です。

よくある質問

通夜と告別式の両方に出るとき、持ち物は変わりますか。
持ち物は同じです。香典は最初に出る式で渡すのが一般的なので、二日目は記帳だけをします。
神式やキリスト教式の葬儀に数珠を持って行ってもよいですか。
持って行っても構いませんが、式の中では使わないため鞄にしまっておきます。
香典を入れる鞄は何でもよいですか。
黒の布か光沢のない革の小さめの鞄が一般的です。香典はふくさに包んでから入れ、鞄に直接入れないようにします。
子供のおもちゃはどんなものがよいですか。
音や光の出ない、小さく静かに遊べるものが向いています。絵本やシール帳を選ぶ家が多いです。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。