しきたりノート

葬儀の持ち物|数珠・ふくさ・ハンカチ・バッグ

葬儀の持ち物は、袱紗に包んだ香典、数珠、ハンカチ、黒の小さめのバッグが基本です。

予備のストッキング、黒か紺の折りたたみ傘、小銭や交通系のカードなども、あると当日あわてずに済みます。

葬儀に持っていく基本の持ち物

項目考え方・補足
数珠仏式の葬儀や法要で手に持ちます。宗派を問わない略式数珠が一つあると便利です。神式やキリスト教では使いません。
袱紗香典を包んで持参します。弔事は紺・グレー・紫などの寒色を選びます。
ハンカチ白か黒の無地を選びます。色柄やタオル地は避けるのが一般的です。
黒のバッグ布製か光沢のない小ぶりのもの。数珠や袱紗、ハンカチがおさまる大きさが目安です。
予備のストッキング伝線したときのために一足入れておくと安心です。
黒か紺の折りたたみ傘雨の日の移動や火葬場への移動に備えます。

香典は袋のまま鞄に入れず、袱紗に包んで持参するのが一般的です。袱紗は紫・紺・グレーなど寒色系を選ぶと慶弔どちらにも使え、紫は両方に使える色とされています。受付での包み方や渡し方は香典の渡し方で詳しく説明しています。

数珠は仏式の葬儀で焼香のときに左手に持ちます。宗派ごとに正式な形がありますが、参列者は一連の略式数珠で構わないとされます。神式やキリスト教の葬儀では数珠は使わないため、鞄にしまったままにしておきます。

ハンカチとバッグの選び方

ハンカチは白か黒の無地が一般的で、レースの縁取り程度なら問題ないとされます。色柄の強いタオルハンカチは、涙を拭く場面で目立つため避けます。バッグは黒の布製か光沢のない革で、金具の少ない小ぶりのものを選びます。荷物が多い日は、黒無地の布のサブバッグを用意すると整って見えます。

あると困らないもの

女性は伝線に備えて予備のストッキングを一足入れておくと安心です。雨の日に備えて黒か紺の折りたたみ傘、斎場の移動に使う小銭や交通系のカード、香典の金額を書くための黒のペン、受付で使う名刺なども役立ちます。冬は黒・紺・グレーのコートと手袋、夏は汗を拭くハンカチを多めに用意します。

スマートフォンは会場に入る前に電源を切るか、音と振動が出ない設定にしておきます。式の最中に時間を確かめる必要がある場合は、腕時計を見るほうが目立ちません。

持ち物で気をつけたいこと

香典袋を袱紗に包むとき、表書きの向きと包む順番には弔事の決まりがあります。数珠を床や椅子に直接置かない、ハンカチを派手な色にしない、バッグの金具が音を立てないようにする、といった小さな点も、落ち着いた場では意外と目立ちます。服装そのものの選び方は喪服 女性のマナーと喪服 男性のマナー、喪服の格の違いは喪服とはにまとめています。

前日に済ませておきたい準備

香典袋の記入とお札の準備は、前日のうちに済ませておくと当日の朝に慌てません。新札しかない場合は、一度折り目を付けてから入れるのが一般的です。数珠や袱紗はふだん使わないものなので、しまってある場所を確かめ、バッグにまとめて入れておきます。喪服やシャツにしわや汚れがないか、靴が汚れていないかも見ておくと安心です。

斎場までの道順と所要時間、駐車場の有無を調べておくことも大切です。受付が始まる時刻より少し早めに着くよう、時間に余裕を持って出かけます。

受付を手伝う予定がある場合は、芳名帳の記入に使う筆ペンや、香典を一時的に預かるための袋を用意しておくと役立ちます。遠方から参列する場合は、着替えを入れる黒い鞄や、宿泊先の住所を控えたメモもあると安心です。荷物が多い日は、会場のクロークを利用できるかを事前に確かめておくと、手元を身軽にして式に臨めます。

持ち物を一つの鞄にまとめておき、玄関に置いておくと、当日の朝の忘れ物を防げます。

よくある質問

数珠を持っていないときはどうすればよいですか。
持たずに参列しても失礼にはあたりません。人から借りるのは避けるのが一般的とされます。
袱紗がないときは何で代用できますか。
地味な色の無地のハンカチで包む方法があります。台付きの袱紗やポケット型のものも手頃に買えます。
香典用のペンも持っていくべきですか。
受付で記帳や記入を求められることがあるため、黒のペンが一本あると便利です。
数珠は宗派ごとに違うものが必要ですか。
参列者は宗派を問わず使える略式の数珠で構わないとされます。宗派ごとの本式の数珠は、自分の家の宗派に合わせて用意する人が多いです。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。