しきたりノート

香典の渡し方とタイミング|ふくさ・受付での言葉・郵送

香典を渡すタイミングは最初に参列する式

通夜と葬儀・告別式のどちらにも参列するなら、香典は通夜で一度渡すのが一般的です。二度渡すことは「不幸が重なる」として避けられます。通夜に行けず葬儀だけに参列する場合は、葬儀の受付で渡します。受付がない小規模な家族葬では、遺族に直接手渡すか、祭壇に供える形になることもあります。詳しくはお通夜の香典と葬儀・告別式の香典で場面ごとに説明しています。

袱紗の包み方

香典袋を袱紗に包むのは、袋を汚さず、水引を崩さずに持ち運ぶためです。弔事では紫、紺、深緑、グレーなどの落ち着いた色を選びます。紫は慶弔のどちらにも使えるので、一枚持っておくと重宝します。

  1. 袱紗を裏返して菱形に広げ、中央より少し右寄りに香典袋を表向きに置きます。
  2. 右の角を内側に折り、次に下、上の順に折ります。
  3. 最後に左の角をかぶせ、余った端を裏に回します。

袱紗の色に迷ったら、赤や桃色、橙などの明るい色は慶事用と覚えておくと間違えません。

左が最後に上に来るのが弔事の包み方で、お祝いのときとは逆向きになります。挟むだけの金封袱紗を使う場合は、開き口が左側に来るように入れます。

受付での渡し方と言葉

受付の前に着いたら、袱紗から香典袋を取り出し、たたんだ袱紗を台にして袋をのせ、表書きの文字を受付の人が読める向きに回してから両手で差し出します。言葉は短くて構いません。たとえば次のような一言です。

受付が親族ではなく葬儀社の担当者や手伝いの人であっても、同じように丁寧に挨拶します。小さな声で、明るすぎない調子で話すのが場にふさわしい話し方です。

長々と話すより、静かに一礼して記帳に進むほうが受付の人の負担になりません。お悔やみの言葉の言い回しや伝え方別の例文は、お悔やみの言葉 例文にまとめています。

後日、弔問して渡すとき

訃報を後から知った場合や、どうしても日程が合わなかった場合は、葬儀が終わってから自宅へ弔問して渡す方法があります。訪問する前に遺族へ連絡し、都合のよい日時を確かめるのが礼儀です。葬儀直後の遺族は手続きや片付けで忙しいため、少し落ち着いた時期を選ぶ配慮も大切です。四十九日を過ぎてから渡す場合は、表書きを御仏前に替えるのが一般的です。

郵送するときは現金書留と手紙を添えて

現金は普通郵便では送れないため、香典は郵便局の窓口で現金書留にして送ります。現金書留の封筒は香典袋がそのまま入る大きさのものがあるので、お札を入れた香典袋ごと封入します。あわせて、参列できなかったおわびとお悔やみを短く書いた手紙を同封すると、気持ちがより伝わります。宛先は喪主にし、葬儀の前後どちらでも構いませんが、なるべく早めに届くようにします。斎場に送ると受け取りが難しいことがあるため、送り先は喪主の自宅にするのが一般的です。

よくある質問

受付がない家族葬では、香典をどう渡せばよいですか。
遺族に直接、お悔やみの言葉とともに手渡すのが一般的です。辞退の案内があれば持参しません。
代理で香典を届けるときは。
記帳では本人の名前を書き、その下に「代」と添えます。妻が夫の代理なら「内」と書く習わしもあります。
現金書留で送るとき、手紙は必要ですか。
なくても届きますが、一言添えるのが丁寧とされます。便箋1枚に、参列できなかったおわびと故人を悼む言葉を書けば十分です。
香典を渡すときに袱紗ごと渡してしまいました。
受付の人が気付いて返してくれることがほとんどです。慌てずに受け取り、次からは袱紗から出して渡せば問題ありません。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。