しきたりノート

葬儀・告別式の香典|金額・表書き・受付のマナーと欠席のとき

通夜で渡していなければ、葬儀の受付で一度だけ渡す

葬儀・告別式の香典は、金額を故人との関係で決め、仏式なら表書きを「御霊前」か「御香典」とします。どうしても参列できないときは、現金書留で送るか、後日弔問して手渡しする方法があります。

葬儀・告別式の香典の金額

告別式に包む香典の額は、通夜に持参する場合と変わりません。家族・親族か、仕事や地域のお付き合いかで大きく分かれ、親族は1万円以上、仕事関係やご近所は3,000〜1万円の範囲が多くなります。

故人との関係一般的な目安調査の最頻値調査の平均
両親30,000円〜--
兄弟姉妹30,000〜50,000円50,000円45,452円
祖父母10,000〜50,000円5,000円14,942円
叔父・叔母10,000〜30,000円10,000円18,285円
いとこ・その他の親戚3,000〜30,000円10,000円17,000円
友人・知人5,000〜10,000円5,000円6,649円
職場の上司5,000〜10,000円--
近所3,000〜5,000円5,000円6,285円
取引先5,000〜10,000円10,000円7,915円

調査の数値は全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度)より。目安は一般的な慣習で、地域や家によって異なります。調査に同じ区分がない関係は「-」です(両親は調査の区分が義理の親を含むため、上司は調査が職場関係をまとめて集計しているため)。

全日本冠婚葬祭互助協会の「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)では、職場関係の平均が6,204円、隣人・近所の平均が6,285円で、最も多い回答はどちらも5,000円でした。年代別の目安は香典の金額相場を参考にしてください。

葬儀の受付での渡し方とマナー

会場に着いたら受付で一礼し、記帳を済ませてから香典を差し出す流れが多いです。袱紗から袋を取り出し、袱紗を軽くたたんだ上に袋をのせて、表書きが受付の方から読める向きに回してから両手で渡します。

添える言葉は「このたびはご愁傷さまでございます」「心よりお悔やみ申し上げます」程度の短いもので十分です。受付の方は遺族の代わりに対応しているので、長い挨拶は控えるのが一般的です。通夜ですでに香典を渡していれば、記帳だけをして「昨夜お渡ししております」と伝えると受付も混乱しません。

葬儀に出られないときの香典の送り方

遠方や体調などで参列できない場合、香典は郵送できます。現金は普通郵便では送れないため、郵便局で現金書留の封筒を購入し、香典袋ごと入れて送ります。葬儀の日に間に合わせるより、葬儀の後に喪主の自宅へ届くよう送るほうが、慌ただしい遺族の負担になりにくいとされます。

封筒には短いお悔やみの手紙を添えるのが一般的です。参列できなかったおわびと、故人を偲ぶ一言があれば十分で、「重ね重ね」などの重ね言葉は避けます。郵送ではなく後日弔問するなら、四十九日の前までに訪ねるのがひとつの目安です。

友引の日の葬儀について

六曜の友引は「友を引く」という字面から、葬儀を避ける習慣がある地域が多い日です。そのため友引には火葬場が休みのところもあり、通夜を友引の日に行い、葬儀を翌日にずらすといった日程の組み方がよく見られます。仏教の教えとは関係のない暦の習慣なので、気にしない家もあります。参列する側が日程に口をはさむことはありませんが、日取りの理由として知っておくと戸惑わずにすみます。

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告別式だけに参列する場合の流れ

通夜に出られず告別式から参列する人は、開式の15分ほど前に会場へ着くようにすると、受付で慌てずにすみます。記帳をして香典を渡したら、案内に従って席に着き、焼香の順番を待ちます。出棺まで見送るかどうかは都合によりますが、できれば合掌して見送るのが丁寧とされます。

会社の代表として参列するときは、記帳の際に会社名と役職を書き添え、香典袋も会社名を入れたものを用意します。個人として別に包むかは、職場の慣習に合わせると角が立ちません。

告別式に着ていく服は喪服の選び方で、遺族側の段取りは喪主の役割のページで確かめられます。

よくある質問

通夜と葬儀の両方に出る場合、香典はどちらで渡しますか。
一度だけ渡します。先に参列する通夜で渡す人が多く、その場合は葬儀では記帳だけを済ませます。
香典を辞退すると案内されていたら持っていかなくてよいですか。
遺族の意向なので、持参しないのが一般的です。受付で無理に渡そうとすると、かえって手間をかけてしまいます。
家族葬で参列できなかった場合も香典を送るべきですか。
家族葬は香典を辞退していることも多いため、案内の内容や喪主の意向を確かめてから考えます。
代理で参列するとき、名前は誰のものを書きますか。
香典袋には本来参列するはずだった人の名前を書きます。記帳では本人の名前の横に「代」などと小さく添えます。

関連サイト

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

香典の調査の数値:全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)(配布90,000部、回答5,177件)。

金額の目安:特定の調査ではなく、一般的な目安として示しています。