しきたりノート

香典の金額相場|関係・年代・場面別の一覧と避けたい金額

香典の一般的な目安は、親で3万〜10万円、兄弟姉妹で3万〜5万円、祖父母で1万〜5万円、おじ・おばで1万〜3万円、友人や職場の人で5,000〜1万円です。

4と9を含む額、2万円のような偶数の額は避けるのが一般的です。

関係・年代別の香典の金額一覧

下の表は、故人との関係ごとに年代別の一般的な目安を示し、その下に全互協の第6回「香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施、回答5,177件)の年代別平均額を添えたものです。目安の幅は、多くの人が選ぶ金額を中心に取っています。

故人との関係20代30代40代50代以上調査(全年代)
両親30,000〜100,000円50,000〜100,000円50,000〜100,000円100,000円〜-
兄弟姉妹30,000〜50,000円30,000〜50,000円30,000〜50,000円50,000円〜最頻値 50,000円平均 45,452円(区分:兄弟/姉妹)
祖父母10,000円〜10,000〜30,000円30,000〜50,000円30,000〜50,000円最頻値 5,000円平均 14,942円(区分:祖父母)
叔父・叔母10,000円〜10,000〜30,000円10,000〜30,000円10,000〜30,000円最頻値 10,000円平均 18,285円(区分:おじ・おば)
配偶者の親30,000〜100,000円50,000〜100,000円50,000〜100,000円100,000円〜-
配偶者の兄弟姉妹30,000〜50,000円30,000〜50,000円30,000〜50,000円50,000円〜-
配偶者の祖父母10,000円〜10,000〜30,000円10,000〜30,000円30,000〜50,000円-
いとこ・その他の親戚3,000〜10,000円5,000〜10,000円10,000円〜10,000〜30,000円最頻値 10,000円平均 17,000円(区分:上記以外の親戚)
友人・知人5,000円〜5,000〜10,000円5,000〜10,000円5,000〜10,000円最頻値 5,000円平均 6,649円(区分:友人又はその家族)
友人の親3,000〜5,000円5,000円〜5,000〜10,000円5,000〜10,000円-
職場の上司5,000円〜5,000〜10,000円5,000〜10,000円10,000円〜-
職場の同僚・部下5,000円〜5,000円〜5,000〜10,000円5,000〜10,000円-
職場の人の家族3,000〜5,000円5,000円〜5,000円〜5,000〜10,000円最頻値 5,000円平均 5,336円(区分:勤務先社員の家族)
近所3,000〜5,000円3,000〜5,000円3,000〜5,000円5,000円〜最頻値 5,000円平均 6,285円(区分:隣人、近所)
取引先5,000〜10,000円10,000円〜10,000円〜10,000円〜最頻値 10,000円平均 7,915円(区分:取引先の関係)

調査の数値は全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度)より。目安は一般的な慣習で、地域や家によって異なります。調査に同じ区分がない関係は「-」としています。調査は関係別・年代別の回答数を公表していないため、年代別の数値は載せていません。

表の見方として、同じ関係でも20代と50代では包む額が変わる点に注目してください。若いうちは収入に見合った額で問題なく、年齢と立場が上がるにつれて少しずつ増やしていくのが自然です。親の葬儀で喪主や同居の子が香典を出さないことが多いのは、自分たちが葬儀を出す側にあたるからです。

調査の年代別平均には、標本が少ないために大きくぶれている欄があります。たとえば親についての平均は、40代と50代で大きく差が開いています。数字をそのまま基準にするより、目安の幅の中で自分の立場に近いところを選ぶほうが現実的です。

調査で分かる香典の平均額と最も多い額

全互協の調査は、会員の互助会が施行した個人葬で会葬者にアンケートを配って集めたものです。平均額のほかに「最多回答額」、つまり最も多くの人が包んだ額も公表されています。

調査の区分(故人との関係)最多回答額平均額
祖父母5,000円14,942円
親(実親、義理の親)100,000円59,711円
兄弟/姉妹50,000円45,452円
おじ・おば10,000円18,285円
上記以外の親戚10,000円17,000円
職場関係5,000円6,204円
勤務先社員の家族5,000円5,336円
取引先の関係10,000円7,915円
友人又はその家族5,000円6,649円
隣人、近所5,000円6,285円
その他5,000円7,814円

出典:全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)、配布90,000部、回答5,177件。区分は調査の表記のままです。関係別の回答数は公表されていません。

友人や職場関係、近所では最も多い額が5,000円で、親族のおじ・おばやその他の親戚では1万円が最も多くなっています。迷ったときは、この最多回答額を出発点にすると大きく外すことはありません。

四十九日・一周忌など法要の香典の目安

葬儀のあとの法要は、招かれた人だけが参列する場であることが多く、香典の額も葬儀とは考え方が少し変わります。会食が用意される場合は、食事の分も考えて多めに包む人が多いです。

法要親族友人・知人補足
四十九日10,000〜30,000円5,000〜10,000円会食がある場合は、その分を考えて多めに包む考え方があります。
初盆・新盆10,000〜30,000円3,000〜10,000円提灯や供物を贈る場合は、現金を少なめにすることもあります。
一周忌10,000〜30,000円5,000〜10,000円身内中心の法要になることが多く、会食の有無で調整します。
三回忌10,000〜30,000円3,000〜10,000円一周忌と同じか、やや少なめにする人が多いです。
七回忌以降5,000〜30,000円3,000〜5,000円回を重ねるほど身内だけで行い、金額も控えめになっていくのが一般的です。

一般的な目安です。調査の数字ではありません。

回を重ねるにつれて法要は身内だけで営まれるようになり、額も控えめになっていきます。それぞれの法要の表書きや袋の選び方は、四十九日の香典、一周忌の香典、三回忌の香典で詳しく扱っています。

避けたい金額と、家族・会社で包むときの考え方

香典では、4は「死」、9は「苦」を連想させる数として避けられてきました。4,000円や9,000円、4万円といった額は選ばないのがふつうです。偶数についても「割り切れる」ことから故人とのつながりが切れるとして嫌う考え方があり、2万円を包む場合は1万円札1枚と5千円札2枚にして、お札の枚数を奇数にそろえる人もいます。

ポイント考え方
4と9を含む金額、偶数の金額は避けるのが一般的4は「死」、9は「苦」に通じるとされます。偶数は「割り切れる=縁が切れる」として避ける考え方があり、2万円を包むなら1万円札1枚と5千円札2枚にして枚数を奇数にする人もいます。結婚祝いでは2万円が広く受け入れられるようになりましたが、香典では今も避ける人が多いです。
新札は避け、新札しかなければ折り目を一つ付ける新札は前もって準備していたように見えるという考え方からです。逆に汚れや破れの目立つお札も避けます。
家族で参列するときは一世帯で一つ同居の家族は世帯主の名前で一つにまとめるのが一般的です。成人して独立した子は別に包みます。
夫婦は一つの袋に連名か夫の名前で夫婦二人で参列しても袋は一つです。金額は一人分より少し多めにする人もいます。
会社として出すときは慶弔規定に従う社名で出す香典は会社の慶弔規定で金額が決まっていることが多く、個人の香典とは別に考えます。
辞退と案内されたら持参しない「御香典は辞退いたします」と案内があれば、無理に渡さないのが一般的です。供花や供物も辞退されることがあるため、案内の文面を確認します。
参列できないときは現金書留で送る現金は普通郵便では送れないため、郵便局の現金書留封筒に香典袋ごと入れ、お悔やみの手紙を添えます。

夫婦で参列するなら袋は一つにまとめ、一人で行くときより少し多めにする人がいます。会社として香典を出す場合は、慶弔規定で金額が決まっていることが多いため、個人の判断ではなく総務や上司に確認します。個人としても別に包むかどうかは、職場の慣例に合わせるのが無難です。

案内状や受付で「御香典は辞退いたします」と示されていたら、無理に渡さないのが礼儀とされます。遺族が香典返しの手間を省きたい、故人の遺志である、といった事情があるためです。

よくある質問

2万円の香典は失礼にあたりますか。
偶数を嫌う考え方から避ける人は多いものの、今では気にしない人も増えています。気になるなら1万円札1枚と5千円札2枚の3枚にする、あるいは1万円か3万円にする方法があります。
学生でも香典は包むべきですか。
学生や未成年のうちは、親の香典に含めてもらうことが一般的です。自分で包む場合は、3,000円〜5,000円ほどの無理のない額で構いません。
香典の額を相場より多くしてもよいですか。
気持ちとしてはありがたいものの、遺族が香典返しに悩むことがあります。特に親しかったとしても、目安の上限を大きく超えないほうが相手の負担になりません。
職場の同僚と一緒に出すときの金額は。
何人かでまとめる場合は一人あたり1,000〜3,000円ほどを集めることが多く、合計額が4や9を含まないように調整します。名前の書き方は連名の書き方を参考にしてください。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

香典の調査の数値:全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)(配布90,000部、回答5,177件)。

金額の目安:特定の調査ではなく、一般的な目安として示しています。