しきたりノート

鏡開きはいつ?

鏡開きは1月11日に行う地域が多く、関西では15日、京都では4日とする家もあります。

鏡餅は刃物を使わずに木槌などで割り、「割る」ではなく「開く」と言い換えて、雑煮やぜんざいにしていただくのが一般的です。

鏡開きの日にち

項目考え方・補足出典
1月11日(月・成人の日)関東を中心に多い日です。国立天文台 暦要項 令和9年(国民の祝日・朔弦望)
1月15日(金)関西を中心に、松の内の終わりに合わせる地域があります。20日とする地域もあります。国立天文台 暦要項 令和9年(国民の祝日・朔弦望)
1月4日(月)京都では早い4日に行う家が多いとされます。国立天文台 暦要項 令和9年(国民の祝日・朔弦望)

2027年の1月11日は月曜日で、成人の日の祝日と重なります。家族がそろいやすい日なので、ぜんざいを囲んで鏡開きをする家も多いでしょう。関西では松の内の終わりに合わせて15日に開く地域があり、正月の祝い納めとされる二十日正月の20日に開く地域もあります。京都では三が日が明けた4日に開く家が多いとされます。

もともとは松の内が明けた後の20日に行われていたものが、江戸時代に11日へ移ったと伝えられています。松の内と飾りを外す日の関係は正月飾りはいつからいつまで?で確かめられます。

刃物を使わない理由と割り方

鏡餅に包丁を入れないのは、武家の風習から「切る」が切腹や縁を切ることを連想させるためと言われています。同じ理由で「割る」という言葉も避け、末広がりを表す「開く」を使うようになりました。

固くなった鏡餅は、木槌や金づちで叩いて小さく割るのが昔ながらの方法です。割りにくいときは、餅をしばらく水に浸しておくと表面がやわらかくなり、手で割りやすくなります。ひびが入っている部分に沿って叩くと、きれいに開けます。けがをしないよう、布巾で包んでから叩くと破片が飛び散りません。

食べ方

項目考え方・補足
雑煮割った餅を水に浸してやわらかくしてから煮ます。
おしるこ・ぜんざい小豆の赤い色に邪気を払う意味があるとされ、鏡開きの定番です。
かき餅・あられ小さく割った餅をよく乾かしてから、油で揚げるか焼きます。
電子レンジでやわらかく水にくぐらせた餅を耐熱皿にのせ、ラップをふんわりかけて、様子を見ながら少しずつ温めます。

電子レンジを使う場合は、割った餅を水にさっとくぐらせてから耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをかけて、数十秒ずつ様子を見ながら温めます。温めすぎると一気にふくらんで溶け広がるため、少しずつ加熱するのがこつです。やわらかくなったら、きなこやあんをからめてもおいしくいただけます。

小さく割った欠片は、天日でよく乾かしてから揚げたり焼いたりすると、香ばしいおかきになります。家族で分けて食べることで、年神様の力をいただくという意味があるとされます。

カビが生えたとき

鏡餅は長く飾るため、表面にカビが出ることがあります。カビの生えた餅は、表面を削っても内部まで広がっていることがあるため、食べずに処分するよう勧める案内が多く見られます。全体にカビが広がっている場合は、無理に食べずに捨てるようにします。処分するときは、白い紙に包んで感謝の気持ちを込めて出すと気持ちよく区切りがつきます。

カビを防ぐには、飾る前に餅の表面を焼酎などで拭いておく、暖房の風が直接当たらない場所に置く、といった工夫が知られています。

パック入りの鏡餅のとき

近年は、鏡餅の形をしたプラスチックの容器の中に、小分けの餅が入った商品が多く使われています。この場合は、鏡開きの日に容器を開けて中の餅を取り出し、ふだんの切り餅と同じように焼いたり煮たりして食べます。容器はプラスチックごみとして、自治体の分別に従って出します。カビの心配が少ないので、床の間のない家や小さな子どもがいる家でも扱いやすい形です。

鏡開きの由来

鏡開きは、年神様に供えた鏡餅を下げて家族でいただき、一年の無病息災を願う行事です。もとは武家で具足(よろい)に供えた餅を開く「具足開き」が始まりとされ、それが町人の間にも広まったと言われています。年神様の力が宿った餅を分け合う考え方は、お年玉の由来にもつながっており、その話はお年玉とはで紹介しています。飾り方は鏡餅の飾り方にまとめています。

よくある質問

鏡開きの日を過ぎてしまったらどうしますか。
気づいたときに下げて食べれば構わないとされています。日にちよりも、ありがたくいただく気持ちを大切にする考え方が一般的です。
鏡開きの餅は全部食べなければいけませんか。
食べきれない分は乾かして保存するか、冷凍しておく家が多いです。無理に一度に食べる必要はありません。
喪中の年でも鏡開きをしますか。
喪中の年は鏡餅そのものを飾らないのが一般的なので、鏡開きも行わない家が多いです。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

2026年末から2027年1月の曜日と祝日:国立天文台 暦要項 令和9年「国民の祝日」「日曜表」(成人の日1月11日、2026年10月16日確認)。