七草粥はいつ食べる
七草粥は1月7日に食べるもので、2027年は1月7日(木)です。1月7日は五節句の一つの人日(じんじつ)の節句で、春の七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた粥を食べ、一年を病気なく過ごせるよう願います。
一般的には1月7日の朝に食べる家が多いですが、昼や夜に食べても構いません。すずなはかぶ、すずしろはだいこんのことです。
七草粥はいつ食べるか
デジタル大辞泉では、七草粥は正月7日に春の七草を入れて炊く粥とされています。日本国語大辞典は、人日を五節供の一つで陰暦の正月7日の呼び名とし、七種の粥を祝うのが慣例だったと説明しています。百科事典マイペディアには、江戸時代に人日が五節供の一つに数えられたとあります。
いまは新暦の1月7日に食べるのが一般的で、2027年の1月7日は木曜日です。七草を包丁やすりこぎ、火ばしでたたきながら唱え言葉を唱える習わしもあり、世界大百科事典や日本大百科全書に紹介されています。日本大百科全書では、このとき唱える言葉は鳥追いの歌を転用したものとされています。
春の七草の種類
| 春の七草 | 漢字 | いまの名前 |
|---|---|---|
| せり | 芹 | セリ |
| なずな | 薺 | ナズナ |
| ごぎょう(おぎょう) | 御形 | ハハコグサ |
| はこべら | 繁縷 | ハコベ |
| ほとけのざ | 仏の座 | タビラコ(コオニタビラコ) |
| すずな | 菘 | カブ |
| すずしろ | 蘿蔔 | ダイコン |
いまの名前はデジタル大辞泉、世界大百科事典、日本大百科全書の「春の七草」の項によります。ほとけのざのコオニタビラコは日本大百科全書の表記です。
ほとけのざは、いま同じ名前で呼ばれている紫の花の草ではなく、タビラコのことだと世界大百科事典は説明しています。七草はスーパーなどで正月7日の前にそろえて売られることが多く、自分で摘むときは、似た草と取り違えないよう気をつけます。
春の七草の覚え方
春の七草は、五・七・五・七・七の歌の形で覚えるのが昔からの方法です。日本国語大辞典には、江戸時代の天明4年(1784年)の「やしなひぐさ」に、次の歌があると書かれています。
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞななくさ
「せりなずな」で五音、「ごぎょうはこべら」で七音、「ほとけのざ」で五音、「すずなすずしろ」と「これぞななくさ」で七音ずつになり、声に出すと覚えやすくなります。日本大百科全書によると、鎌倉時代の『河海抄』にも七草を並べた歌が見られます。
七草粥の意味と由来
世界大百科事典は、中国の6世紀ごろの風習を記した『荊楚歳時記』に、正月7日を人日とし、七種の菜で羹(あつもの)を作るとあることを紹介しています。日本大百科全書にも、この日に七種の菜を食べて邪気を避けようとする風習が古く中国にあり、日本では無病長寿を願って若菜を摘んで食べることが貴族の間で行われていたと書かれています。
百科事典マイペディアには七草粥は万病を除くといい、ブリタニカ国際大百科事典にも、七草を刻んで粥に炊いて食べると万病を防ぐといわれたとあります。食の医学館(小学館)は、七草粥を、疲れた胃腸をいたわり、不足しているビタミンを補うのに合った料理としています。デジタル大辞泉には、なずなやあぶらなの葉だけを使う地方もあると書かれていて、七種がそろわない形もあります。
七草粥の簡単な作り方
下関市が紹介している七草がゆの献立は、手に入りやすいだいこんとかぶ、その葉にほうれんそうなどの青菜を合わせたもので、七草がそろわないときの作り方としても使えます。材料は4人分で、米120g、水720〜840g(好みで加減)、昆布5×2cmを1枚、塩小さじ3分の2、顆粒だしの素大さじ4分の1、だいこん200g、かぶ30g、青菜はだいこんの葉60g、かぶの葉10g、みぶな20g、ほうれんそう20gです。
- 青菜をゆでて、小さく切ります。
- だいこんは長さ2〜3cmの細切りにし、かぶは4〜8等分にしていちょう切りにします。
- 米を洗い、だいこん、水、昆布、だし、塩と一緒に鍋に入れ、沸騰するまで強火、その後は弱火で煮ます。
- かぶを煮えすぎないように遅れて入れ、最後にゆでた青菜を入れます。
七草で作るときも、青菜と同じようにゆでて刻んだものを最後に入れます。正月のほかの食べ物の意味は正月の食べ物にまとめています。
よくある質問
- 1月7日に食べられなかったらどうしますか。
- 日にちが決まった行事ですが、食べられなかったからといって何かが起きるわけではありません。前後の日に食べる家もあります。
- 七草粥は松の内と関係がありますか。
- 関東などで松の内を1月7日までとする地域では、七草粥の日が松の内の最後の日にあたります。松の内の地域差は正月飾りはいつからいつまでで確かめられます。
- 1月15日の小豆粥とは違いますか。
- デジタル大辞泉では、正月15日に米やあわ、ひえなどの七種の穀物を入れて炊いた粥も七種粥と呼び、のちに小豆粥になったとされています。1月7日の七草粥とは別の行事です。
出典・確認日
七草粥と人日の節句、春の七草:デジタル大辞泉・食の医学館(コトバンク「七草粥」)、精選版日本国語大辞典(コトバンク「人日」)、世界大百科事典・日本大百科全書・百科事典マイペディア・ブリタニカ国際大百科事典(コトバンク「七草」)、デジタル大辞泉・世界大百科事典・精選版日本国語大辞典・日本大百科全書・百科事典マイペディア(コトバンク「春の七草」)(2026年10月25日確認)。
七草がゆの作り方:下関市「地元でとれる野菜と魚を食べよう」献立 七草がゆ(2026年10月25日確認)。