しきたりノート

家族葬の喪主挨拶 例文

家族葬の挨拶は、集まってくれたお礼と最期の様子を短く伝えれば十分です。

参列者が親族や親しい友人に限られるため、改まった言い回しより、ふだんに近い丁寧な言葉で構いません。30秒から1分ほどを目安にします。

家族葬の挨拶が短くてよい理由

家族葬は、故人とごく近い人だけで見送る形の葬儀です。参列者の多くは故人の様子をよく知っており、通夜や葬儀の進め方についても事情をわかっています。そのため、一般葬のように会社関係や近所の人へ向けた形式的な御礼を並べる必要はあまりありません。

むしろ、看病を支えてくれた親族への感謝や、故人が最後に過ごした時間のことを、自分の言葉で少し話すほうが場に合います。司会者を立てずに進める家族葬も多いので、挨拶のタイミングは食事の前や出棺の前など、全員がそろう場面を選ぶとよいでしょう。

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家族葬の挨拶の例文

次の例は、夫が妻を見送る場面を想定したものです。病気の経過は細かく話さず、穏やかに旅立ったことだけを伝えると、聞いている人の気持ちも落ち着きます。

親族だけのときに添えたい言葉

遠方から駆けつけてくれた親戚がいれば、「遠いところをありがとうございました」と一言触れると喜ばれます。入院中に見舞ってくれた人、葬儀の準備を手伝ってくれた人がいれば、名前を出さずに「いろいろと助けていただき」とまとめてお礼を述べる方法もあります。

家族葬にしたことで知らせなかった人がいる場合、そのことを挨拶で詳しく説明する必要はありません。後日、葬儀を終えたことを知らせる方法は訃報の連絡 文例で紹介しています。

話すときの注意

身内だけの場でも、不幸が重なることを思わせる言葉は避けておくのが無難です。また、故人の思い出話は盛り上がりやすいものですが、挨拶の中では一つに絞り、続きは食事の席で話すようにすると、全体が長くなりません。

家族葬ならではの場面と言葉

家族葬では、出棺の前に一般の参列者が並ぶ場面がないこともあり、挨拶のタイミングを決めかねる人が少なくありません。火葬場へ向かう前に親族が集まったとき、または火葬を待つあいだの控室などで、全員に向けて一言話す形がよく選ばれています。

親族だけの場では、故人の兄弟や長く付き合ってきたいとこなど、喪主より年長の人が多く集まることもあります。そうした場合は「至らないところもあったかと思いますが」と一言添えると、年長の親族への敬意が伝わります。改まりすぎず、ふだんの言葉に少しだけ丁寧さを加える意識で話すと、家族葬の雰囲気になじみます。

子どもや孫が多い家族葬での工夫

小さな子どもや孫が参列している家族葬では、挨拶の最中に子どもが声を出すこともありますが、気にせず続けて構いません。故人がかわいがっていた孫たちに向けて「おじいちゃんはみんなの成長をいつも楽しみにしていました」と一言かけると、大人だけでなく子どもにも故人を偲ぶ気持ちが伝わります。年齢の離れた親族が一つの場に集まる家族葬だからこそ、世代をつなぐ言葉が自然に受け入れられます。

親族の中に挨拶を頼みたい人がいれば、事前にひと声かけておくと、本人も心づもりができて落ち着いて話せます。

よくある質問

家族葬でも喪主の挨拶は必要ですか。
必須ではありませんが、集まってくれた人へのお礼として短く話す家が多いです。食事の始めに一言述べる形でも構いません。
挨拶は座ったままでもよいですか。
少人数の席なら座ったまま話しても失礼にはなりません。体調がすぐれないときは無理をせず、ほかの家族に代わってもらいましょう。
香典を辞退したことは挨拶で触れますか。
案内の段階で伝えていれば、挨拶で改めて触れなくて大丈夫です。それでも持参してくれた人には、個別にお礼を伝えます。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。