しきたりノート

弔問のマナー

弔問は、通夜の前なら親しい人が平服で、葬儀の後なら数日後から四十九日までの間に事前に連絡して伺うのが一般的です。

弔問のタイミング

項目考え方・補足
通夜の前の弔問親しい間柄なら、訃報を受けてすぐ自宅に駆けつけることもあります。その場合は平服でよいとされます。
葬儀の後の弔問葬儀から数日後から四十九日までが一般的です。事前に連絡し、30分ほどで失礼します。
服装葬儀の後の弔問は、喪服ではなく地味な平服で伺うのが一般的です。
手土産は基本的に不要持っていくなら、お供えとして菓子や果物、線香などを選びます。
玄関先で済ませるとき遺族が疲れているときは、玄関先でお悔やみを伝え、香典やお供えを渡して失礼します。

弔問とは、遺族を訪ねてお悔やみを伝え、故人に手を合わせることです。訃報を受けてすぐ、通夜の前に自宅へ駆けつけるのは、家族同然の付き合いがあった人や近所の人が中心です。それほど親しくない間柄なら、通夜や告別式に参列することで弔意を示し、自宅への弔問は控えるのが一般的とされます。

葬儀に参列できなかった人や、家族葬で葬儀に呼ばれなかった人は、葬儀が済んでから弔問します。葬儀の直後は遺族が手続きや片付けで忙しいため、数日おいてから四十九日の頃までに伺う人が多いです。家族葬の後の弔問の考え方は家族葬に参列してよいかでも触れています。

訪ねる前の連絡と時間帯

葬儀の後に弔問するときは、前もって電話などで遺族の都合を聞いてから伺います。いきなり訪ねると、遺族が来客の準備をしていなかったり、外出していたりして、かえって負担をかけてしまうことがあります。時間帯は、食事どきや朝早く、夜遅くを避け、午後の早い時間などにするのが一般的です。

家に上がったら、まず遺族にお悔やみを述べ、仏壇や遺影の前で線香をあげて手を合わせます。故人の亡くなった経緯を詳しく尋ねるのは控え、思い出話も遺族の様子を見ながら短くとどめます。滞在は30分ほどを目安にし、「お疲れの出ませんように」などと遺族を気づかう言葉を添えて失礼します。

弔問の服装

弔問のときに着ていく服は、訪ねる時期によって考え方が変わります。

通夜の前に駆けつけるときは、取るものも取りあえず来たという意味で、地味な平服のままで構わないとされます。喪服を着ていくと、不幸を予期して準備していたように見えると考える人もいるためです。葬儀の後の弔問も、改まった喪服ではなく、黒や紺、グレーなど落ち着いた色の平服が一般的です。派手な色柄やアクセサリー、肌の露出が多い服は避けます。

手土産と香典の扱い

遺族の家に親族が集まっているときは、身内の話し合いの最中に訪ねてしまうこともあります。玄関で様子を見て、取り込んでいるようなら日を改める心づもりをしておくと、遺族も気を遣わずに済みます。

弔問に手土産を持っていく必要は基本的にありません。何か持参したいときは、故人へのお供えとして、日持ちする菓子や果物、線香などを選びます。のし紙を掛ける場合の表書きは「御供」が一般的です。葬儀に参列しておらず香典もまだ渡していないなら、弔問のときに香典を持参し、遺族に手渡しするか仏前に供えます。手渡しの仕方は香典の渡し方で説明しています。

玄関先で済ませるとき

遺族が疲れていたり、来客が続いていたりするときは、家に上がらずに玄関先でお悔やみを伝えて失礼するのが思いやりになります。「上がって線香を」と勧められても、遺族の様子によっては「今日はご挨拶だけで」と遠慮して構いません。香典やお供えはその場で渡し、長く引き留めないよう短く挨拶を済ませます。お悔やみの言葉の選び方はお悔やみの言葉 例文が参考になります。

よくある質問

四十九日を過ぎてから弔問してもよいですか。
失礼にはなりません。訃報を後で知った場合などは、遺族の都合を聞いたうえで、時期にこだわらず伺って構わないとされます。
弔問のときに数珠は必要ですか。
仏式の家なら持っていくと安心ですが、なくても手を合わせるだけで問題ありません。
遺族に断られたらどうすればよいですか。
無理に訪ねず、お悔やみの手紙やお供えを送る形に切り替えるのが一般的です。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。