神棚と仏壇の正月飾り
神棚は年末の大掃除のあとにしめ縄とお神札を新しくし、榊と小さな鏡餅を供えて新年を迎えるのが一般的です。
仏壇には鏡餅や花を供える家が多い一方で、しめ縄などの正月飾りは用いません。浄土真宗では年神様を迎える飾りをしないとされ、扱いはお寺や家によって違います。
神棚の正月飾りと配置
| 項目 | 考え方・補足 | 出典 |
|---|---|---|
| しめ縄 | 神棚の前に張ります。年末に新しいものに替えるのが一般的です。 | |
| お神札 | 三社造りなら、中央に伊勢神宮のお神札、向かって右に氏神様、左に崇敬する神社のお神札を納めるのが一般的です。 | 神社本庁 よくある質問 |
| 鏡餅 | 神棚の前か脇の棚に、小さめの鏡餅を供えます。 | |
| 榊・お供え | 榊は左右に一対、米・塩・水・酒を供えます。正月前に新しくします。 | |
| 替える時期 | お神札は1年ごとに新しく受け、年末の大掃除の後に替える家が多いです。 | 神社本庁 よくある質問 |
三社造りの宮形では、中央に伊勢神宮のお神札、向かって右に氏神様のお神札、向かって左に崇敬する神社のお神札を納めるのが一般的な並べ方です。一社造りの場合は、手前から伊勢神宮、氏神様、崇敬神社の順に重ねて納めます。しめ縄は神棚の正面に張り、向かって右に太い方がくるように掛ける地域が多いとされますが、逆にする地域もあります。
榊は一対を左右に立て、中央に米、塩、水、酒を供えます。鏡餅は宮形の前か脇の棚に、小さめのものを置きます。神棚の高さや広さに余裕がない場合は、お供えの品を減らしても差し支えないと考える人が多くいます。
いつ替えるか
神棚の正月の準備は、大掃除で神棚のほこりを払ってから始めます。しめ縄とお神札を新しいものに替え、28日ごろまでに鏡餅と榊を整えておくと、正月飾り全体の日取りとそろいます。神社本庁は、お神札は1年ごとに新しく受けるのがよいとし、前の年のお神札は受けた神社に納めるのがよいとしています。
古いお神札やしめ縄は、初詣のときに神社の古札納所に納めるか、小正月のどんど焼きでお焚き上げしてもらう方法があります。納め方の詳しい流れはお守り・お札・破魔矢の返納と正月飾りの捨て方と処分で扱っています。
仏壇に鏡餅を供えるか
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 多くの宗派 | 鏡餅や花を供えて新年を迎える家が多くあります。しめ縄や門松は仏壇には飾らないのが一般的です。 |
| 浄土真宗 | 年神様を迎える考え方をとらないため、しめ縄などの正月飾りは仏壇に用いないとされます。鏡餅(お鏡)を供える家はあります。 |
| 喪中の年 | 仏壇へのお供えはふだんどおり続けます。正月飾りは控えます。 |
仏壇は年神様を迎える場所ではないため、門松やしめ縄のような飾りは置かないのが一般的です。その一方で、新しい年を迎えたことを故人やご先祖に報告する気持ちから、小さな鏡餅や花、果物を供える家は多くあります。供えるときは、仏壇の中の段か前の台に置き、正月が明けたら下げて家族でいただきます。
浄土真宗では、年神様を迎えるという考え方をとらないため、正月飾りを仏壇に用いないとされます。ただし、お鏡と呼ばれる鏡餅を仏前に供える家は浄土真宗でも見られ、供え方はお寺や地域によって違いがあります。迷ったときは、菩提寺に尋ねるのがいちばん確かです。
忌中の年の神棚
身内を亡くして間もない忌中の間は、神棚のおまつりを控えます。神棚の正面に白い半紙を貼って扉を閉じる「神棚封じ」を行う家もあり、忌が明けたら紙をはがしてふだんのおまつりに戻ります。忌中に年を越すときは、しめ縄の張り替えや鏡餅のお供えも見送るのが一般的です。忌中と喪中の違いは喪中の初詣は行ってよい?で説明しています。
神棚と仏壇の正月飾りの由来
正月の神棚の飾りは、新しい年の豊かな実りをもたらす年神様を家に迎えるための準備から生まれたとされます。しめ縄は神様のいる清らかな場所を示す結界、榊は神様が降りる木とされてきました。一方、仏壇へのお供えは、盆や彼岸と同じくご先祖を敬う気持ちの表れで、神棚と仏壇の両方がある家では、新年に両方へ手を合わせる習わしが続いてきました。鏡餅の飾り方そのものは鏡餅の飾り方にまとめています。
よくある質問
- 神棚がない家ではお神札をどこにまつればよいですか。
- 目線より高い清潔な場所に、白い紙を敷いて立てかける形がよく見られます。南か東を向くように置く家が多いです。
- 神棚と仏壇を同じ部屋に置いてもよいですか。
- 同じ部屋に置く家は多くあります。向かい合わせにならないように配置するのが一般的とされています。
- 仏壇に供えた鏡餅はいつ下げますか。
- 鏡開きの日に合わせて下げる家が多いです。下げたあとは家族で分けていただきます。
出典・確認日
表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。
神棚とお神札:神社本庁 よくある質問(神棚の場所、お神札は1年ごとに新しく受けること、古いお神札は受けた神社に納めること。2026年10月16日確認)。