しきたりノート

顛末書の書き方とメーカー

顛末書は、起きた事故やトラブルの経緯を初めから終わりまでまとめて報告する書類で、発生日時と場所、経緯、原因、対応、今後の対策を「記」の下に項目ごとに書くのが一般的です。

社内向けは上長や会社に出し、社外向けは取引先などに会社名で出します。法律で決まった書式はなく、会社に様式があればそちらを使います。下のメーカーは顛末書の形で開き、社内向けと社外向けを切り替えると、宛名や書き出しが変わります。

顛末書メーカー(社内・社外)

書類で「顛末書(社内)」か「顛末書(社外)」を選び、発生日時から今後の対策までを順に入れていきます。社外向けでは、宛名に相手の会社名と担当者名を、差出人に自社の会社名と責任者の役職・氏名を入れます。

始末書・顛末書メーカーを読み込んでいます…

経緯が長いときは、改行するとその位置で段落が分かれます。社外向けは頭語のある書き出しを選ぶと、最後に「敬具」が入ります。

社内向けと社外向けの違い

項目社内向け社外向け
宛名上長か会社の代表者の役職と氏名相手の会社名・部署・氏名(氏名がなければ御中)
差出人自分の所属と氏名自社の会社名と、責任者の役職・氏名
書き出し「〇〇について、下記のとおりご報告いたします」頭語と時候のあいさつ、お詫びのあとに報告の一文
お詫び必要なら最後に一文冒頭と結びの両方に入れることが多い
社内の事情担当者名や社内の手順まで具体的に相手に必要なところだけ

一般的な違いです。会社に決まった様式があれば、そちらに合わせます。

社外向けの顛末書は、会社として相手に説明する文書なので、担当者一人の名前で出すことは少なく、部署の責任者や役員の名前で出すのが一般的です。社内で使う略語や部署の呼び名は、相手にも通じる言葉に置き換えます。

経緯の書き方

経緯は、起きた順に、時刻とともに事実を並べます。誰が、いつ、何をして、何がわかったかを一つずつ書くと、読み手が流れを追えます。確かめられたことと、推測していることは混ぜずに、推測は「〜と考えられます」と分けて書きます。

長い経緯を一つの段落にまとめると読みにくくなるため、日付が変わるところや、状況が変わったところで改行します。数字や品番は、記録と照らし合わせてから書き写します。時刻がはっきりしないときは「14時ごろ」のように幅を持たせ、後から確かめた時刻と食い違わないようにします。

原因と対策の書き方

原因は、なぜそれが起きたのかを、仕組みや手順の面から書きます。個人の不注意だけで終わらせると、対策が「注意する」になりがちです。確認の手順が抜けていた、記録が残らない仕組みだった、というように、変えられる点まで掘り下げると、今後の対策が具体的になります。

今後の対策は、いつから、誰が、何をするかを書きます。すでに始めていることと、これから始めることを分けて書くと、相手が進み具合を確かめやすくなります。

始末書との違い

顛末書は事実の報告が中心で、自分に過ちがない場合や、原因をまだ調べている途中でも書くことがあります。過ちについて反省とお詫びを求められているなら、始末書のほうが合います。どちらを書くか迷ったら、始末書と顛末書の違いの三つの質問で確かめられます。

よくある質問

顛末書にお詫びの言葉は必要ですか。
社内向けでは、報告だけで終える会社もあれば、最後にお詫びの一文を添える会社もあります。社外向けでは、迷惑をかけた相手に出すことが多いため、冒頭と結びにお詫びを入れるのが一般的です。
原因がまだはっきりしないときはどう書きますか。
わかっている範囲を書き、調べている点と、いつまでに報告するかを添えます。わからないことを推測で埋めないようにします。
顛末書は誰が書くものですか。
起きたことを一番よく知る担当者が書くことが多く、社外向けは責任者が確認して会社名で出します。

出典・確認日

始末書・顛末書の書き方:一般的な慣習をまとめたもの。法律で決まった書式はなく、会社の様式が優先されます(2026年10月22日確認)。