しきたりノート

お歳暮をやめるときのマナー|やめ方と挨拶状の文例

お歳暮をやめるときは、品物の代わりに挨拶状でお礼を伝える形に切り替えるのが一般的です。

年賀状や寒中見舞いで日頃の感謝を伝えて品物を贈らないようにするか、金額を少しずつ下げてからやめる方法がよく選ばれます。一度きりのお礼のつもりなら、最初から表書きを「御礼」にしておくと続ける必要がありません。

項目考え方・補足
一度贈ると毎年続けるのが前提一度きりのお礼なら、表書きを「御礼」にして贈る方法があります。
お歳暮をやめて御年賀か寒中見舞いの挨拶状に切り替える品物を贈らず、年賀状や寒中見舞いで日頃のお礼を伝える形にします。
金額を少しずつ下げてからやめる翌年は控えめな品にして、その次の年からやめるという段階を踏む人もいます。

お歳暮は続けることが前提の贈り物

お歳暮は、日頃お世話になっている相手へ毎年感謝を伝える習慣です。そのため、一度贈ると翌年以降も続けるものと受け取られやすく、急にやめると相手が「何か失礼があったのか」と気にすることがあります。

とはいえ、仲人や以前の上司、遠方の親戚など、お付き合いの形が変わった相手に何年も贈り続ける必要はありません。退職や転居、結婚から数年といった区切りは、やめるきっかけとして自然に受け止められやすい時期です。

やめ方の手順

もっとも穏やかなのは、品物をやめて挨拶状に切り替える方法です。お歳暮の時期には何も贈らず、年が明けたら年賀状や寒中見舞いで、これまでのお礼とこれからのお付き合いのお願いを伝えます。品物はなくなっても、感謝の気持ちを言葉で届けるので、相手に冷たい印象を与えにくくなります。

もう一つは、金額を段階的に下げる方法です。翌年は少し控えめな品にして、その次の年から贈るのをやめます。突然途切れるよりも、相手が変化を自然に受け止めやすいとされます。

どちらの方法でも、相手からもお歳暮が届いている場合は、自分だけが一方的にやめる形にならないよう、挨拶状でお互いの負担を減らしたい気持ちを伝えておくと、行き違いが起きにくくなります。

挨拶状の文例

次の二つは、品物をやめて書状だけのご挨拶に切り替えるときの例です。相手との関係に合わせて言葉を調整してください。

やめるときに避けたいこと

「経済的に苦しいので」「面倒なので」といった理由をそのまま書くと、相手に気をつかわせてしまいます。「暮らしを見直すなかで」「年齢を重ねたので」のように、やわらかい言い方にとどめるのが一般的です。

また、お中元とお歳暮の両方を贈っている相手なら、まずお中元をやめてお歳暮だけにするという段階を踏むこともできます。一年の締めくくりの感謝を伝えるお歳暮を残すことで、関係を急に変えずに済みます。

相手別の区切り方

仲人へのお歳暮は、結婚してから数年で区切る人が多く、その後は年賀状でのやりとりに切り替えるのが一般的です。以前の上司には、異動や退職をきっかけに挨拶状だけにするのが自然な流れです。

親戚どうしで贈り合っている場合は、双方が気をつかい続けることになりやすいため、「お互いに負担のないように、これからは便りでご挨拶を」と提案すると受け入れられやすくなります。親が贈っていた相手を子が引き継いだ場合も、代替わりを機に見直す家庭は少なくありません。

取引先については、会社の方針が変わったときが区切りになります。社として贈答を取りやめる場合は、担当者から年末の挨拶状で日頃のお礼と方針の変更を伝えると、角が立ちにくくなります。

よくある質問

何年くらい続けたらやめてもよいですか?
決まりはありませんが、仲人には結婚から3年ほどで区切る人が多いです。お付き合いの形が変わったときを目安にすると自然です。
相手から届いた年にやめても大丈夫ですか?
その年はお礼状でお礼を伝え、年明けの挨拶状で、今後は書状でのご挨拶にしたい旨を伝えると穏やかです。
やめることを電話で伝えてもよいですか?
親しい相手なら電話でも構いません。改まった相手には、挨拶状のほうが気持ちを丁寧に伝えられます。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。