しきたりノート

長テーブルの上座

会食の長テーブルでは、入口から遠い側の中央が主賓の席(1)です。

2番目の席をどこに置くかには、1と同じ側の隣にする並べ方と、1の真向かいにする並べ方の二通りがあり、どちらも広く使われています。主催者は主賓の向かいか、入口に近い末席に座るのが一般的です。

8人の長テーブルの席次図

入口12345678
長テーブル(会食)の席次図(1が上座)

入口から遠い側の中央が主賓の席(1)で、同じ側に順に並べる形を描いています。1の向かいを2とする並べ方もあります。

  1. 入口から遠い列の中央
  2. 入口から遠い列・1から見て右側
  3. 入口から遠い列・1から見て左側
  4. 入口から遠い列・1から見て右側
  5. 入口に近い列の中央
  6. 入口に近い列・1から見て右側
  7. 入口に近い列・1から見て左側
  8. 入口に近い列・1から見て右側

この図は、入口から遠い側の4席に1から4までを、入口に近い側の4席に5から8までを割り振った例です。1は奥の列の中央寄りに置き、2はその隣、3は反対側の隣と、同じ列を中央から外へ埋めていく考え方で描いています。お客様の人数と自社の人数が同じなら、奥の列をお客様、手前の列を招く側とすると、向かい合って話しやすい配置になります。

テーブルの端に近い席ほど会話の輪から外れやすいため、主賓に近い位置に話題の中心となる人を座らせると、場がまとまりやすくなります。

2を隣にするか、向かいにするか

長テーブルの席次で迷いやすいのが2番目の席です。ここで描いた図は、1と同じ側の隣に2を置く並べ方です。会社どうしの会食で、奥の列をお客様側とまとめて考える場合によく使われます。

もう一つの並べ方は、1の真向かいを2とするものです。主賓とその次の方が正面で顔を合わせられるため、少人数の食事や、二組の家族が向かい合う席で選ばれることがあります。どちらが正しいという決まりはなく、会の目的と参加する顔ぶれで選んでかまいません。店の人に席を相談するときは、どちらの並べ方にしたいかを先に伝えると話が早く進みます。

6人のときの席次図

入口123456
長テーブル(会食)の席次図(1が上座)

入口から遠い側の中央が主賓の席(1)で、同じ側に順に並べる形を描いています。1の向かいを2とする並べ方もあります。

  1. 入口から遠い列の中央
  2. 入口から遠い列・1から見て右側
  3. 入口から遠い列・1から見て左側
  4. 入口に近い列の中央
  5. 入口に近い列・1から見て左側
  6. 入口に近い列・1から見て右側

6人の場合も考え方は同じで、奥の列の中央付近が1になり、手前の列は入口に近づくほど下座です。人数が奇数のときは、奥の列に1人多く座ってもらうと、主賓の側が少しにぎやかになります。自分たちの人数や入口の位置に合わせた図は、席次図メーカーで描けます。

主賓と主催者の座る位置

項目考え方・補足
入口から遠い側の中央が1会食の長テーブルでは、入口から遠い側の中央を主賓の席にするのが一般的です。
2を向かいにする考え方1の向かいを2として、向かい合わせで順位を付ける並べ方があります。
2を隣にする考え方1と同じ側の隣を2として、入口から遠い側を順に埋める並べ方もあります。
主賓と主催者主催者は主賓の向かいか、入口に近い末席に座ります。
立食では席次はない立食のパーティーでは決まった席次はありませんが、主賓の近くには目上の人が集まります。

主催者は主賓の向かいに座って会話をリードする形と、入口に近い末席に座って料理や飲み物の手配に気を配る形があります。接待では、招く側の責任者が主賓の向かい、若手が入口近くに座り、店の人とのやり取りを引き受けることが多いです。

宴会と立食のとき

座敷の宴会では、床の間がある部屋なら床の間の前が上座になるので、和室の上座の考え方もあわせて確かめておくと安心です。テーブルが何本も並ぶ大きな宴会では、上座側のテーブルに幹事が名札を置いておくと、参加者が迷わずに済みます。

立食のパーティーには決まった席次はありません。ただ、主賓の近くには自然と目上の人が集まるため、若手は入口に近い側で料理や飲み物の取り回しを手伝うと気が利いた印象になります。円いテーブルを使う会食は円卓の席順で紹介しています。

席札と案内の段取り

席次を決めたら、テーブルに名前を書いた席札を置いておくと、参加者が入口で立ち止まらずに済みます。席札がない会では、幹事が入口で一人ずつ「こちらへどうぞ」と案内し、主賓には最後に奥の席へ進んでもらうと、先に座った人が立ち上がる手間を省けます。

よくある質問

長テーブルで主賓の隣と向かい、どちらが2番目ですか。
どちらの並べ方も使われています。同じ側の隣を2とする形と、真向かいを2とする形があり、会の目的や参加者の関係で選びます。
主催者はどこに座ればよいですか。
主賓の向かいで会話を進める形か、入口近くで店とのやり取りを担う形が一般的です。
テーブルの端の席は下座ですか。
入口に近い側の端が下座になりやすいですが、部屋の形で変わります。入口からの距離を目安にします。
立食でも上座はありますか。
決まった席次はありませんが、目上の人が集まる場所が自然とできるので、若手はその周りの手配に気を配ります。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。