しきたりノート

車の上座

運転手がいる車は運転席の後ろが上座で、上司や取引先の人が運転する車では助手席が上座になります。

同じ車でも、誰がハンドルを握るかで席順が入れ替わるのが車の席次の特徴です。乗る人数と運転する人を確かめてから、座る位置を決めます。

運転手がいる車の席順(4人のとき)

前運転手1234
車(運転手あり)の席次図(1が上座)

運転手がいる車は運転席の後ろが上座(1)、助手席の後ろが2、後部座席の中央が3、助手席が下座です。

  1. 運転席の後ろ
  2. 助手席の後ろ
  3. 後部座席の中央
  4. 助手席

社用車やハイヤーのように、運転を仕事とする人がいる場合の並びです。最も上位の1は運転席の真後ろで、事故のときに比較的安全とされ、乗り降りもしやすい席です。2はその隣の助手席の後ろ、3は後部座席の真ん中、4が助手席になります。

後部座席の中央は左右を人に挟まれて窮屈なため、三番目の位置づけです。助手席は道案内や運転手とのやり取りを受け持つ席なので、一般的には同行者のうち最も若い人や案内役が座ります。

3人で乗るとき

前運転手123
車(運転手あり)の席次図(1が上座)

運転手がいる車は運転席の後ろが上座(1)、助手席の後ろが2、後部座席の中央が3、助手席が下座です。

  1. 運転席の後ろ
  2. 助手席の後ろ
  3. 助手席

3人のときは後部座席の左右と助手席を使い、真ん中は空けておくのが一般的です。後ろの二人がゆったり座れるうえ、目上の人どうしが隣り合っても窮屈になりません。案内する側が助手席に入り、目的地の確認や料金所での対応を引き受けます。

上司や取引先の人が運転するとき

前上司(運転)123
車(上司が運転)の席次図(1が上座)

上司や取引先の人が運転するときは、運転する人の隣の助手席が上座(1)です。

  1. 助手席
  2. 運転席の後ろ
  3. 助手席の後ろ

運転するのが目上の人や車の持ち主の場合は、その隣の助手席が上座になります。後ろにゆったり座っていると、運転を任せきりにしているように見えて失礼にあたると考える人が多いためです。2は運転席の後ろ、3は助手席の後ろ、4は後部座席の中央と続きます。

助手席に座ったら、道案内を手伝ったり、話し相手になったりして運転する人の負担を軽くします。居眠りや、スマートフォンに夢中になる姿は避けたいところです。

車の席次の考え方と乗り降り

項目考え方・補足
運転手がいる車運転席の後ろが上座で、助手席の後ろが2、後部座席の中央が3、助手席が下座です。
3人のとき後部座席の2席と助手席を使い、後部座席の中央は空けるのが一般的です。
上司や知人が運転するとき運転する人の隣の助手席が上座で、運転席の後ろ、助手席の後ろ、後部座席の中央の順です。
乗り降りの順番上座の人から乗り、降りるときは下座の人が先に降りてドアを支えるのが一般的です。
3列シートの車2列目が上座、3列目、助手席の順とする考え方があります。

乗るときは上座の人から先に乗ってもらい、下座の人はドアを支えて待つのが一般的です。降りるときは下座の人が先に降り、外からドアを押さえて目上の人を迎えます。運転席の後ろの席は歩道側から遠くなることがあるため、乗る位置によっては奥まで移動してもらう一言を添えると親切です。

3列シートの車では、2列目を上座、3列目をその次、助手席を下座とする考え方がよく紹介されます。ただし3列目は乗り降りしにくいので、年配の人や体格の大きい人に配慮して座る場所を相談しても構いません。タクシーの場合の細かな並びはタクシーの上座、ほかの場面との比較は上座と下座の基本で確かめられます。

車に乗る前に確かめておきたいこと

迎えの車が来る前に、誰がどの席に座るかを同行者と短く打ち合わせておくと、玄関前で立ち止まらずに済みます。荷物が多い場合は、トランクに入れるか助手席の足元に置くかも決めておきます。目上の人が足腰に不安を抱えているときは、上座かどうかより乗り降りのしやすさを優先し、本人に希望を聞いてから席を決めるのが思いやりのある判断とされます。

車内では、窓を開けるか、冷房の強さはどうするかといった小さなことも、上座の人の好みを先に尋ねるとよい印象につながります。音楽や電話の音量を控え、長距離の移動では途中の休憩の希望も確かめておきます。到着前には「もうすぐ着きます」と声をかけ、降りる準備の時間を取ってもらうと、慌てずに済みます。

よくある質問

左ハンドルの車でも運転席の後ろが上座ですか。
考え方は同じで、運転席の後ろを1とします。ただし左ハンドルでは位置が左右逆になるので、乗る前に運転席の位置を確かめます。
2人で乗るときはどこに座りますか。
運転手がいる車なら目上の人が運転席の後ろ、もう一人が助手席の後ろに座るのが一般的です。上司が運転するときは助手席に座ります。
目上の人が助手席に座りたいと言ったら。
相手の希望を優先して構いません。足を伸ばしたい、景色を見たいなどの理由で助手席を好む人もいます。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。