しきたりノート

8月の時候の挨拶|上旬・中旬・下旬の書き出しと結び

8月は立秋を境に、暑くても「残暑」の言葉に切り替える月です。

立秋の前日までは「大暑の候」「酷暑の候」、立秋(2026年は8月7日、2027年は8月8日)からは「立秋の候」「残暑の候」、処暑(8月23日ごろ)を過ぎたら「処暑の候」「晩夏の候」が一般的です。

時候の挨拶を読み込んでいます…

8月の時候の挨拶 上旬・中旬・下旬の書き出し

時期書き出し(漢語調)
8月上旬盛夏の候、酷暑の候、大暑の候、立秋の候、残暑の候、晩夏の候
8月中旬晩夏の候、残炎の候、秋暑の候、残暑のみぎり、立秋の候、残暑の候
8月下旬秋暑の候、残暑のみぎり、立秋の候、新涼の候、早涼の候、処暑の候

上旬は1〜10日、中旬は11〜20日、下旬は21日〜月末の目安です。

8月上旬は、暦の上で季節が夏から秋へ変わる境目を含みます。立秋の前日までは真夏の言葉、立秋の当日からは「残暑」「晩夏」など、夏の終わりや秋の気配を表す言葉に替えるのが決まりごとのように扱われています。実際には8月中旬が最も暑い年も多いため、漢語調は暦に合わせ、やわらかい表現で「立秋とは名ばかりの暑さ」と実感を添えると、暦と体感のずれを自然に埋められます。

8月の二十四節気:立秋と処暑

二十四節気2026年2027年
立秋8月7日8月8日
処暑8月23日8月23日

国立天文台「暦要項」の二十四節気の日付です。

立秋は2026年が8月7日、2027年は8月8日と、年によって一日ずれます。この境目を一日間違えると暑中と残暑の区別が変わるため、8月上旬に出す手紙は日付を確かめてから言葉を選ぶと安心です。処暑は2026年、2027年とも8月23日で、暑さがおさまり始めるころを意味します。朝晩に涼しい風を感じる日が出てくる時期で、夏の疲れを気づかう言葉と合わせて使われます。

残暑見舞いに切り替える時期

立秋を過ぎたら、季節の便りは暑中見舞いではなく残暑見舞いになります。残暑見舞いは8月末ごろまでに届くよう出すのが一般的で、処暑のころまでとする考え方もあります。書き出しは「残暑お見舞い申し上げます」とし、続けて相手の様子をたずね、自分の近況を伝えます。はがきの書き方は暑中見舞い・残暑見舞いのページを参考にしてください。

8月の行事と季節の話題

お盆の帰省、夏休み、各地の花火大会と、8月は人が集まり、出かける機会の多い月です。自然では、背の高いひまわり、夕立のあとの涼しさ、夕暮れに鳴くひぐらしが季節の移ろいを感じさせます。とうもろこし、みずみずしい桃、かき氷など、夏の終わりの味覚も話題にしやすいものです。お盆の時期には、相手の家の法要や帰省の様子を気づかう一言を添える人もいます。

8月に出す手紙の書き出し例

結びは「夏の疲れが出やすい時期ですので、どうぞご無理なさいませんように」など、季節の変わり目の体調を気づかう言葉が8月らしい形です。

8月の手紙で伝えたい季節の変化

8月の手紙は、夏の盛りと秋の気配が同居する季節感をどう表すかがポイントです。日中の暑さは続いていても、夕暮れの早さや虫の声、空の雲の形など、小さな変化に気づいたことを書くと、立秋を過ぎた手紙らしさが出ます。帰省や旅行で会った相手へのお礼状なら、楽しかった時間を具体的に振り返り、再会を願う一文で結ぶとまとまりがよくなります。残暑見舞いのはがきに近況を書くときも、明るい話題を中心にするのが一般的です。

よくある質問

立秋の当日に出す手紙は暑中と残暑のどちらですか?
立秋の当日からは残暑とするのが一般的です。立秋の前日までに届かないなら、残暑見舞いとして出してください。
9月に入っても暑い場合、「残暑の候」は使えますか?
9月上旬までは「残暑の候」を使う人が多く、実感とも合います。白露を過ぎたら秋の言葉に替えるのが一般的です。
お盆の時期に仕事の手紙を出しても失礼になりませんか?
失礼ではありませんが、休暇中の会社もあるため、返事が遅れることを見込んで早めに出すと親切です。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

二十四節気の日付:国立天文台「暦要項」の各年の二十四節気(2026年10月14日確認)。