正月三が日とは
正月三が日は1月1日から3日までの三日間で、2027年は1月1日(金)から3日(日)にあたります。
この間は年神様を迎えているとされ、掃除や刃物、火を使うことを控えるという言い伝えがあります。正月の区切りはそのあと、松の内、1月15日(金)の小正月、1月20日(水)の二十日正月と続きます。
三が日にしないとされること
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 掃除をしない | 年神様が運んできた福を掃き出さないためとされます。大掃除は年内に済ませます。 |
| 刃物を使わない | 「縁を切る」に通じるとされ、おせちを作り置きする理由の一つにもなっています。 |
| 火を使わない | 台所の神様を休ませるため、また煮炊きをせずに済むようにおせちを用意したとされます。 |
| お金を使わない | 元日にお金を使うと一年お金が出ていくとされた考え方です。 |
| 洗濯をしない | 福を水で流さないためとされます。 |
| けんかや泣くこと | 一年がそうなるとされ、穏やかに過ごすのがよいとされます。 |
三が日に控えるとされることは、どれも決まりではなく、昔から語り継がれてきた言い伝えです。共通しているのは、年の初めに家へ来てくださった年神様を大切にもてなし、運んできてくださった福を家の外へ出さないという考え方です。守るかどうかは家ごとに違い、今は気にしない家も多くあります。
実際の暮らしでは、料理に包丁を使ったり、汚れた食器を洗ったりすることは避けられません。言い伝えを大切にしたい家では、おせちを年内に作っておく、大掃除を年末に済ませておくといった準備で、三が日を静かに過ごせるように工夫してきました。
言い伝えの由来
年神様は、新しい年の実りと家族の幸せを授けるために、元日に各家を訪れる神様だと考えられてきました。門松は年神様が迷わず来られるための目印、鏡餅は年神様が宿る場所とされ、三が日はその神様が家にとどまっている期間とみなされていました。
掃除をしないのは、ほうきで掃くと授かった福まで掃き出してしまうからだと言われます。刃物を控えるのは「縁を切る」に通じるため、火を控えるのは台所を守る神様に休んでもらうためという説明が一般的です。元日にお金を使わないという言い伝えには、一年の始まりに出費をすると、その年はお金が出ていくばかりになるという願いが込められています。
どこまでが正月か
| 項目 | 考え方・補足 | 出典 |
|---|---|---|
| 三が日 | 1月1日(金)から3日(日)。正月の中心の三日間です。 | 国立天文台 暦要項 令和9年(国民の祝日・朔弦望) |
| 松の内 | 関東では1月7日(木)、関西では1月15日(金)までとする地域が多くあります。 | 国立天文台 暦要項 令和9年(国民の祝日・朔弦望) |
| 七草(人日の節句) | 1月7日(木)。七草粥を食べる日です。 | 国立天文台 暦要項 令和9年(国民の祝日・朔弦望) |
| 鏡開き | 1月11日(月)が多く、関西では15日、京都では4日とする家もあります。 | 国立天文台 暦要項 令和9年(国民の祝日・朔弦望) |
| 小正月 | 1月15日(金)。どんど焼きや小豆粥の日で、女正月とも呼ばれます。 | 国立天文台 暦要項 令和9年(国民の祝日・朔弦望) |
| 二十日正月 | 1月20日(水)。正月の祝い納めの日とされ、地域によっては鏡開きをこの日にします。 | 国立天文台 暦要項 令和9年(国民の祝日・朔弦望) |
正月の終わりは一つではなく、段階的に考えられてきました。三が日が明けると、門松を飾っておく松の内が続き、関東では1月7日(木)、関西では1月15日(金)を区切りとする地域が多く見られます。正月飾りを外す日や地域ごとの目安は正月飾りはいつからいつまで?にまとめています。
1月15日の小正月は、元日を中心とする大正月に対する呼び名で、小豆粥を食べて一年の健康を願ったり、どんど焼きで正月飾りを焚き上げたりする日です。年末から正月の家事を担ってきた女性がようやく休める日として、女正月と呼ぶ地域もあります。さらに1月20日の二十日正月は、正月の祝いを納める日とされ、残ったぶりの骨などを料理して食べ切る習わしから骨正月と呼ぶ地域もあります。
正月にお墓参りをしてよいか
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 三が日のお墓参り | 控える決まりはなく、新年の報告にお参りする人もいます。 |
| 地域の習わし | 正月にお墓参りをする習わしのある地域もあれば、松の内を避ける家もあります。 |
| お寺の都合 | お寺の墓地は年始の行事で混むことがあるため、時間をずらすと安心です。 |
正月のお墓参りを控える決まりはなく、年が明けたことを先祖に報告する機会として三が日にお参りする家もあります。一方で、お祝いの期間に墓地へ行くのを避け、松の内が明けてからにする家もあり、考え方は地域や家によって分かれます。家族で迷うときは、年長の人の考えに合わせると落ち着きます。
神社への初詣と同じ日にお墓参りをしても差し支えないとされます。初詣の作法や時期は初詣のマナーと作法で扱っています。
よくある質問
- 三が日に掃除や洗濯をしてしまったら縁起が悪いですか。
- 言い伝えなので、気にしすぎる必要はありません。気になる場合は、玄関や居間の掃き掃除だけを控え、汚れた場所を拭く程度にとどめる家もあります。
- 三が日に仕事やお店の営業をするのはよくないことですか。
- よくないとする考え方はありません。三が日に働く人は多く、言い伝えは家の中での過ごし方についての話として受け止められています。
- 正月はいつまでと考えればよいですか。
- 一般的には松の内までを正月と考える人が多く、関東では1月7日、関西では1月15日までが目安です。行事としては1月20日の二十日正月で祝いを納めるとする地域もあります。
出典・確認日
表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。
2026年末から2027年1月の曜日と祝日:国立天文台 暦要項 令和9年「国民の祝日」「日曜表」(成人の日1月11日、2026年10月16日確認)。