しきたりノート

大掃除はいつからいつまで

年末の大掃除は、正月の準備を始める正月事始めの12月13日ごろから始めて、28日ごろまでに終えるのが一般的で、29日は「九」が「苦」に通じ、31日は正月飾りが一夜飾りになるとして、飾り付けを避ける言い伝えがあります。

2026年は、12月13日が日曜日、28日が月曜日です。掃除の順番は、上から下へ、乾いた汚れから水回りへ、が基本です。

大掃除と煤払い

年の暮れの大掃除は、昔の「煤払い」がもとになっています。辞書では、煤払いは屋内のすすやほこりを払い清める大掃除のことで、多くは正月を迎える準備として、昔は12月13日に行ったと説明されています。百科事典には、もとは年神を祭るための物忌みに入る日だったとも書かれています。神社本庁も、煤払いは今でも全国的に12月13日に行われることが多く、あわせて大掃除をすることも多い年の瀬の行事としています。

辞書の「大掃除」の項には、もとは春と秋の2回、家の内外を大がかりに掃除したとあり、年末だけのものではありませんでした。いまは年末に、ふだん手の回らない所までまとめて掃除する習慣として定着しています。

いつから始めるか

正月の準備を始める日を「正月事始め」と呼び、辞書では地域によって12月8日か13日とされています。大掃除もこの日から始めてよいとされ、寒さが厳しくなる前の12月上旬から、少しずつ手を付ける家も増えています。窓や網戸、ベランダのように外の作業が多い所は、日が長く暖かい時間帯に済ませると楽です。

いつまでに終えるか

大掃除は、正月飾りを飾る前に終えるのが一般的です。正月飾りは28日ごろまでに飾る家が多いので、大掃除もそれに合わせて28日までに終えると段取りがそろいます。年末まで仕事がある人は、仕事納めの前の週末に大きな所を済ませておくと無理がありません。2026年の官公庁の仕事納めは12月28日(月)で、年末年始の日程は仕事納めとはにまとめています。

29日と31日を避ける理由

29日を避けるのは、「九」が「苦」に通じるためです。百科事典には、29日に門松を立てることを「九松(苦松)」として、大みそかに立てることを「一夜松」として忌むこと、29日の餅つきも「苦餅」に通じるとして避けることが書かれています。「二重苦」という言い方も聞かれますが、辞書には見当たりませんでした。

31日は、正月飾りを大みそかに飾ると「一夜飾り」になるためです。辞書では、一夜飾りは年神に対して誠意に欠け、葬儀の準備を思わせるとして忌むものとされています。どちらも飾り付けや餅つきについての言い伝えで、掃除そのものを禁じる記載は見当たりませんでした。29日や31日に掃除をしてしまっても、気にしすぎる必要はありません。

大掃除の順番の基本

  1. 片づけ:まず要らない物を仕分けて、掃除する場所を空けます
  2. 高い所から低い所へ:照明や天井、エアコン、棚の上のほこりを先に落とし、最後に床を掃除します
  3. 乾いた汚れから水回りへ:ほこりを払う掃除を済ませてから、台所、浴室、洗面所、トイレの水を使う掃除に移ります
  4. 奥から出口へ:部屋の奥から入口に向かって進め、玄関と外回りを最後にします

この順番で進めると、上から落ちたほこりで掃除済みの所が汚れることがなく、二度手間が減ります。部屋ごとのやることを日にちに割り振って印刷したいときは、大掃除チェックリストを使ってください。

必要なもの

大掃除の道具は、ほこりを払うはたきや柔らかい布、雑巾、バケツ、ゴム手袋、高い所に届く脚立、ごみ袋があれば一通りそろいます。洗剤は、油汚れには台所用の中性洗剤、水あかには浴室用の洗剤のように、汚れに合わせて使い分けます。洗剤を混ぜて使うと危ないものがあるため、表示を確かめてから一種類ずつ使います。

終わらないときは

大掃除が年内に終わらなくても、困ることはありません。神棚や玄関など、正月を迎える場所を優先して整え、残りは年明けの休みや、寒さがやわらぐ春に回します。辞書に春と秋の大掃除が書かれているように、年末にすべてを済ませなければならないものではありません。

掃除を終えたら、正月飾りの準備です。飾る日と外す日はしめ縄、門松、正月飾りはいつからいつまでで確かめられます。

よくある質問

大晦日に大掃除をしてもよいですか。
大晦日に掃除をすると福を掃き出すと言われることがありますが、辞書や神社の案内には見当たらない言い伝えです。気になる場合は、30日までに終えておきます。
12月29日に大掃除をしてしまいました。
29日を避けるのは、飾り付けや餅つきについての言い伝えです。掃除をしたことを気にする必要はありません。
喪中の年も大掃除をしますか。
喪中でも、家の掃除は普段どおりして構いません。正月飾りを控える場合の考え方は喪中の正月にあります。

出典・確認日

煤払い、正月事始め、大掃除:デジタル大辞泉・日本大百科全書・世界大百科事典(コトバンク「煤払い」)、デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典(コトバンク「正月事始め」)、デジタル大辞泉(コトバンク「大掃除」)、神社本庁「煤払い」(2026年10月25日確認)。

29日と31日を避ける言い伝え:日本大百科全書(コトバンク「正月」)、デジタル大辞泉(コトバンク「一夜飾り」)、大阪市 緑化推進部「ひふみ」No.20(2010年1月)(2026年10月25日確認)。「二重苦」という言い方と、大晦日の掃除を避ける話は、辞書には見当たりませんでした。