しきたりノート

お布施のお金の入れ方|お札の向き・新札・封筒と奉書紙

新札でよく、肖像を封筒の表側・上向きにして入れる

お布施に新札を使ってよい理由

香典では新札を避けるのが一般的ですが、お布施は新札で構わない、むしろ新札が望ましいと説明されることが多いです。理由は、渡す意味が違うからです。香典で新札を避けるのは「亡くなることを予期して準備していた」と受け取られないためです。一方、お布施は法要の日取りが決まってから施主が前もって用意する感謝のお金なので、きれいなお札を準備しておくことがかえって丁寧と考えられています。

新札が手に入らなかったときは、折り目や汚れの少ないお札を選べば問題ありません。銀行の窓口や両替機で新札に替えられることもありますが、土日は利用できないことがあるため、法要の数日前に用意しておくと安心です。

お札の向きは肖像が表・上

封筒の表側(表書きを書く面)から見て、お札の肖像が描かれた面が手前にくるように入れます。さらに、封筒の口を上にしたときに肖像が上側にくる向きにそろえます。お祝いのお金と同じ入れ方で、受け取った側が封筒から出したときに肖像がすぐ目に入る向きです。

香典ではお札を裏向き・下向きにする説明が多いため、両方を準備するときは取り違えやすいので注意しましょう。お布施の向きについても寺院や地域で説明が分かれることがありますが、表・上向きにしておけば失礼にはあたらないとされています。

用途お札向き補足
香典(弔事)旧札(新札しかないときは折り目を一つ付ける)肖像を裏側・下向きにして入れる(諸説あり)新札は不幸を予期して用意したように見えるとして避けるのが一般的です。向きは「顔を伏せる」意味で裏・下向きとする説明が多い一方、地域や家で異なり、決まった一つの正解はありません。
お布施新札でよい肖像を表側・上向きにして入れるお布施は前もって準備するお礼なので、新札で構わないとされます。

複数枚のお札を入れるときのそろえ方

3万円なら1万円札を3枚、5万円なら5枚というように、同じ種類のお札でそろえるのが一般的です。1万円札と5千円札を混ぜると数えにくくなるため、できるだけ避けます。重ねるときはすべての向きを同じにして、肖像の位置がそろうようにします。枚数が多いときも、お札を折らずに入れられる大きさの封筒を選ぶのがきれいです。

白封筒と奉書紙はどう違うか

お布施を包む方法は、大きく白無地の封筒と奉書紙の二つです。奉書紙は厚手の上質な和紙で、もともと公の文書に使われていた格式のある紙です。昔は半紙でお札を包み、さらに奉書紙で包むのが正式とされてきました。いまは手軽な白封筒を使う人が多く、どちらでも失礼にはあたりません。

奉書紙を使うときは、お札を中包みか中袋に入れてから包みます。包み方の手順はお布施の封筒の書き方にまとめています。

お布施を入れたあとの封の仕方

白封筒の場合、封をのりで閉じるかどうかは家や地域で分かれます。閉じない場合でも、口を折り込んでおけば中身が出にくくなります。「〆」の字を書く人もいますが、お布施では書かないことも多く、どちらでも構いません。奉書紙で包んだものは、そのまま袱紗に包んで持参します。

中袋や中包みがあるときの入れ方

中袋の付いたお布施袋では、お札を中袋に入れてから外袋に収めます。このときも中袋の表側に肖像が向くように入れ、外袋に入れるときは中袋の表と外袋の表をそろえます。奉書紙の場合は、まず半紙などの中包みでお札をくるみ、その包みを奉書紙で包みます。中包みの表に金額、裏に住所と氏名を書いておくと、寺院で中身を確かめるときに分かりやすくなります。

よくある質問

お布施に入れるお札がすべて新札でないと失礼ですか?
失礼にはあたりません。新札が用意できなければ、なるべくきれいなお札を選べば十分です。
お車代や御膳料のお札の向きも同じですか?
同じく肖像を表・上向きにして入れるのが一般的です。それぞれ別の白封筒に入れます。
硬貨を入れてもよいですか?
お布施はお札で用意するのが一般的です。端数が出るような金額は避け、きりのよい金額にします。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。