しきたりノート

香典3,000円の書き方と入れ方|中袋の金額(金参阡円)

中袋には「金参阡円」と書き、千円札3枚を入れます。

3,000円は、近所の方や知人、職場の方のご家族など、故人と直接の深いお付き合いがなかった間柄でよく包まれる金額です。袋は水引が印刷された簡易なもので釣り合います。

項目3,000円のとき
中袋の金額(縦書き)金参阡円
横書きのとき金3,000円
お札千円札3枚
袋の目安水引が印刷された袋
水引の目安黒白 結び切り(印刷)
この金額がよく選ばれる関係いとこ・その他の親戚、友人の親、職場の人の家族、近所

関係は一般的な目安の表から、どこかの年代でこの金額が目安の範囲に入るものを並べています。

香典3,000円は失礼にならない?包んでよい場面

香典の金額は「故人とどれだけ近かったか」と「自分の年齢や立場」で決めるのが一般的で、3,000円という金額そのものが失礼にあたるわけではありません。たとえば、町内でお顔を知っている程度のご近所、同僚のご家族で面識が少ない方、学生や20代前半で収入が多くない時期の知人の葬儀などでは、3,000円を選ぶ人は珍しくありません。

全互協「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)では、「隣人、近所」への香典の最多回答額は5,000円、平均額は6,285円でした。3,000円はそれより控えめな額で、近所づきあいの程度や町内会の申し合わせによって選ばれることがあります。地域や年代によっては、3,000円がむしろ自然な金額だということが分かります。

反対に、親しくしていた友人や、日ごろお世話になった上司のご葬儀では、3,000円では少ないと感じられることがあります。迷ったときは関係・年代別の金額の目安を見て、ほかの参列者と大きくずれない額にするのが無難です。

中袋の書き方:「金参阡円」と縦書きで

中袋の表の中央に、縦書きで「金参阡円」と書きます。「三」は横線を書き足すだけで「五」などに見間違えられやすいため、改ざんしにくい大字の「参」を使うのが慣わしです。千を「阡」とせず「仟」と書く人もいて、どちらでも構いません。「円」を旧字体の「圓」にしたり、末尾に「也」を付けたりする書き方もありますが、付けなくても失礼にはなりません。

中袋の裏の左側には、郵便番号、住所、氏名を書きます。受付で香典をまとめるご遺族が、後で香典返しやお礼状を送るときの手がかりになるため、省かずに書いておくと親切です。横書きの記入欄が印刷された中袋なら、その欄に合わせて「金3,000円」と算用数字で書いて差し支えありません。

お札は千円札3枚、向きをそろえて

3,000円は千円札3枚で包みます。枚数が奇数になるので、偶数を避けたいという考え方にも合います。3枚は肖像のある面と上下をすべてそろえて重ねます。向きは、肖像を中袋の裏側に向け、肖像が下になるように入れるという説明が多いものの、諸説あり、地域や家で考え方が違います。

新札は「不幸を予期して準備していた」ように見えるとして避けるのが一般的です。手元に新札しかなければ、一度折り目を付けてから入れます。かといって、破れや汚れの目立つお札は避けたほうが気持ちよく受け取ってもらえます。

3,000円の香典袋は水引が印刷されたもので十分

香典袋は中身の金額と格を合わせるのが一般的で、3,000円なら黒白の水引が印刷された袋がよく合います。コンビニや100円ショップで売られている袋でも問題ありません。豪華な双銀の袋に3,000円を入れると、受け取った側が中を見て戸惑うこともあるため、控えめな袋を選んでおくほうが釣り合いがとれます。

関西や北陸などの一部の地域では、法事で黄白の水引を使うことがあります。法要の香典として3,000円を包む場合は、地域の習わしに合わせて選んでください。

見本メーカーを読み込んでいます…

近所の香典や、会社でまとめるとき

町内会や自治会で、近所の方の不幸に香典をまとめて出す地域もあります。その場合は個人で別に包まないことが多いので、班長さんなどに確認しておくと二重になりません。職場で同じ部署の人がそれぞれ3,000円ずつ出し合って一つの袋にまとめる場合は、表に「〇〇部一同」と書き、全員の氏名と金額を書いた別紙を中袋に入れます。書き方は連名の書き方のページで詳しく説明しています。

よくある質問

香典3,000円は少なすぎますか?
ご近所や面識の少ない同僚のご家族などでは、ごく一般的な金額です。親族や親しい友人なら5,000円〜1万円を選ぶ人が多くなります。
3,000円を五百円玉や小銭で包んでもよいですか?
硬貨は避け、千円札3枚にするのが一般的です。お札を用意できないときは、銀行やコンビニで両替しておきます。
「金参千円」と書いても間違いではありませんか?
間違いではありません。ただ、金封では書き換えを防ぐために「阡」を使う人が多く、「金参阡円」のほうが整って見えます。
3,000円でも香典返しはもらえますか?
当日に会葬御礼の品を渡す「即日返し」の地域もあれば、香典返しをしない家もあります。受け取る側の判断なので、気にせずお渡しして構いません。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

香典の調査の数値:全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)(配布90,000部、回答5,177件)。

大字:戸籍法施行規則 第31条第2項(「年月日を記載するには、壱、弐、参、拾の文字を用いなければならない。」。戸籍の年月日の記載についての規定で、金封の金額はこの規則の対象ではありません)。

金額の目安:特定の調査ではなく、一般的な目安として示しています。