しきたりノート

結婚式のお呼ばれドレスのマナー|色・丈・露出・素材

お呼ばれドレスは、白と白に見える淡い色を避け、昼は膝が隠れる丈で肩を覆い、夜は長めの丈や光る素材も選べるのが一般的です。

色の選び方

色を選ぶときにまず考えたいのは、新婦の白いドレスと重ならないことです。純白はもちろん、アイボリーや生成りのような淡い色も、披露宴会場の照明や写真の中では白と見分けにくくなります。下の見本は、ゲストのドレスでよく選ばれる色と、合わせ方に気を配りたい色、一般的には避けるとされる色を並べたものです。

  • 白一般的には避ける花嫁の色とされ、ゲストは避けるのが一般的です。
  • アイボリー・淡いベージュ一般的には避ける写真や照明で白に見えやすいため、避ける人が多い色です。
  • 淡いグレー・シルバー合わせ方に注意光沢が強いと白っぽく写るため、濃いめの色の小物と合わせます。
  • 黒合わせ方に注意ドレスとしては一般的ですが、小物まで黒にすると弔事を連想させるという人がいます。
  • 赤合わせ方に注意新婦のお色直しの色と重なるとして、年配の方などに気にする人がいます。
  • ネイビーよく選ばれる落ち着いた色で、年代を問わず選ばれます。
  • ボルドーよく選ばれる秋冬の式でよく選ばれる深い色です。
  • くすみピンクよく選ばれる華やかさと落ち着きがあり、昼の式に合わせやすい色です。
  • ラベンダーよく選ばれる春夏の式で選ばれることの多い淡い色です。
  • ミントグリーンよく選ばれる明るい色で、ガーデンや昼の式になじみます。
  • マスタードよく選ばれる秋の式で選ばれる色で、黒の小物とも合わせやすい色です。
  • ダークグリーンよく選ばれる落ち着いた色で、40代以上や夜の式にも合わせやすい色です。
色の見本は画面での目安です。実際の生地の色は素材や照明で変わります。斜線は一般的には避けるとされる色です。

見本の中で「合わせ方に注意」とした色は、着てはいけない色という意味ではありません。黒はドレスとして広く選ばれていますが、小物まで黒でそろえると弔事を思わせるという人がいます。詳しい合わせ方は黒のドレスを着るときにまとめました。赤は、お色直しで赤いドレスを選ぶ新婦がいることから、年配の方を中心に主役の色と考える人がいる色です。深みのあるボルドーなら気にされにくいとされます。

項目考え方・補足
白と白に見える淡い色は避ける白は花嫁の色とされます。アイボリーや淡いベージュ、光沢の強いシルバーも、写真で白く写ることがあるため避ける人が多いです。
黒のドレスは小物で明るさを足す黒のドレス自体は一般的です。バッグや靴、ショールまで黒にした「全身黒」は弔事を連想させるという人がいるため、明るい色やパールを合わせます。
赤は新婦の色と考える人もいるお色直しで赤いドレスを選ぶ新婦がいることから、主役と重なる色として年配の方などに気にする人がいます。深いボルドーなら気にされにくいとされます。

丈と露出:昼と夜の違い

昼の式では、膝が隠れる丈から膝下丈が一般的です。座ると裾が上がるため、立った姿だけで決めずに、椅子に腰かけたときの丈も確かめておきます。肩や背中が出るデザインは、昼の時間帯は羽織りものを重ねて着るのが一般的で、チャペルや神社での挙式では特に気にされます。

夕方から夜にかけての披露宴では、くるぶしまでのロングドレスも正式な装いとして受け入れられ、肩を見せるデザインも許容されるとされます。ただし、挙式から続けて出席する場合は、挙式の間だけ羽織りを使う人が多いです。

項目考え方・補足
昼は膝丈から膝下丈昼の式では膝が隠れる丈が一般的です。座ったときに膝上が大きく出ないかを試着で確かめます。
夜はくるぶし丈のロングも夜の披露宴では、ロングドレスも正式な装いとして受け入れられています。昼の式でもロング丈を選ぶ人はいますが、格式の高いホテルの昼の式では膝下丈が無難とされます。
ミニ丈は避ける膝上の短い丈はカジュアルに見え、年配の親族の目に留まりやすいとして避けるのが一般的です。
昼は肩と胸元を出さない昼の式では肩や背中、胸元の露出を控えるのが一般的です。ノースリーブならボレロやショール、袖のあるジャケットを羽織ります。チャペルや神社の挙式では特に気にされます。
夜は露出が許容される夜の正礼装はイブニングドレスで、肩や背中を見せるデザインも許容されるとされます。ただし挙式から出席する場合は、挙式の間は羽織り物を使います。

素材の選び方

素材では、動物の毛や皮を使ったものが一般的に避けられます。命を奪うことを連想させるという考え方からで、この考え方は喪服の女性のマナーでも触れています。光沢については、昼は控えめなシフォンやレース、夜はサテンや光る素材というように、時間帯で目安が分かれます。

項目考え方・補足
ファー・アニマル柄・革は避ける動物の毛や皮は殺生を連想させるとして、結婚式では避けるのが一般的です。フェイクファーも見た目で区別がつきにくいため、控える人が多いです。
昼は光沢を控えめに昼の礼装では強い光沢やスパンコールを控え、シフォンやレースなど柔らかな素材を選ぶのが一般的です。夜はサテンや光る素材も華やかでよいとされます。
ワンピースとドレスの違い結婚式で「ワンピース」と呼ばれるものも、上質な素材と上品なデザインならドレスと同じように着られます。綿やニットなど普段着の素材は避けるのが一般的です。
会場の格と地域で変わる格式の高いホテルや、年配の親族が多い式では控えめな装い、レストランやガーデンでは少し軽やかな装いが選ばれます。地域によっては華やかな装いを好むところもあります。

「ワンピース」という呼び方で売られている服でも、上質な生地で仕立てが上品なら、結婚式のドレスとして着られます。反対に、綿のカットソーやニットのように日常着の素材は、デザインがきれいでも改まった席にはそぐわないと見る人が多いです。

年代ごとの目安

年代によって選ばれる色や丈にも傾向があります。20代は明るい色を楽しむ人が多く、年代が上がるにつれて袖のあるデザインや落ち着いた深い色が増えていきます。

項目考え方・補足
20代:明るい色を楽しめるパステルや明るい色が選ばれることが多い年代です。友人の式では華やかさを出しつつ、丈と露出は昼の式の目安に合わせます。
30代:落ち着いた色味と上質な素材ネイビーやくすみカラーなど、落ち着いた色と上質な素材を選ぶ人が増える年代です。既婚の場合は和装なら訪問着が選ばれます。
40代:袖と丈で上品に袖のあるデザインや膝下丈で、上品さを出すのが一般的です。会社の部下の式では主賓に近い立場になることもあります。
50代:黒以外の深い色も黒やネイビーだけでなく、ボルドーやダークグリーン、グレージュなど深い色も選ばれます。ヒールの低い靴を選ぶ人も多い年代です。

年代ごとの具体的な選び方は20代のお呼ばれドレスと50代のお呼ばれドレスで紹介しています。ドレス以外の装いを考えている人はパンツスタイルや着物のページも参考にしてください。仕上げの小物はアクセサリーのマナーとバッグのマナーで確かめられます。

試着で確かめたいこと

ドレスを選ぶときは、鏡の前で立つだけでなく、お辞儀や腰かける動きもしてみます。胸元が開きすぎないか、裾が上がりすぎないかは、動いたときに初めて気づくことが多いからです。

よくある質問

柄の入ったドレスでもよいですか。
小さな花柄やレースの模様なら、一般的に問題ないとされます。大きな柄や派手なプリントは、会場の格によっては目立ちすぎることがあります。
同じドレスを何度も着てもよいですか。
出席者の顔ぶれが違えば気にする人はほとんどいません。同じ友人グループの式が続く場合は、羽織りや小物を変えて印象を変える人もいます。
淡いピンクは白に見えませんか。
くすみのあるピンクなら白と見分けがつきやすく、昼の式でもよく選ばれます。ごく淡い色は、照明の下で白っぽく見えないかを確かめておくと安心です。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。