しきたりノート

還暦祝いの祝い方と贈り物

還暦祝いは、満60歳の誕生日の前後や、家族が集まりやすい週末、お正月、敬老の日などに食事会を開き、記念の品を贈る形が一般的で、品物は本人の好みを優先し、還暦の色の赤は小物や花に少し取り入れる選び方がよくされます。

お祝いの金額やのし袋の書き方は長寿祝いの封筒の書き方と相場にまとめています。

いつ祝うか

満60歳の誕生日の当日か、その前後の週末に祝う家が多いです。数え年で祝う家では、その年のお正月に親戚が集まる席で祝うこともあります。家族が遠くに住んでいるときは、お盆やお正月の帰省、敬老の日の連休など、集まる予定がすでにある日に合わせると負担が少なくなります。

60歳で定年を迎える職場では、還暦と退職が同じ年になることがあります。退職の慰労と還暦祝いを一度にまとめるか、別の日に分けるかは、本人の気持ちを聞いて決めます。定年の挨拶やお祝いの言葉は定年退職のページを参考にしてください。

何をして祝うか

還暦祝いで多いのは、家族や親戚がそろう食事会です。自宅で好きな料理を囲む形でも、個室のある店を予約する形でも構いません。ほかに、記念写真の撮影、夫婦や家族での旅行、本人の趣味に合わせた体験などがあります。

サプライズで祝いたいときも、日程だけは本人の予定を確かめておきます。仕事を続けている人は、平日の夜より休日の昼のほうがゆっくり過ごせることが多いです。

贈り物の選び方

贈り物は、形の残る記念品、名前や日付を入れた品、一緒に楽しむ体験、食事、花の五つに分けて考えると選びやすくなります。どれを選ぶ場合も、本人がふだん使うもの、好きなことを思い浮かべるのが近道です。

年寄り扱いされているように感じさせる品は、60歳では喜ばれないことがあります。老眼鏡や杖のように年齢を意識させるものは、本人から頼まれたとき以外は、別の機会に贈るほうが無難です。

男性・女性、父・母に贈るとき

男性に贈るときは、仕事でも休日でも使える身の回りの品や、趣味の道具、お酒が好きなら名入れの酒器などが選ばれています。女性に贈るときは、身に着ける小物や、花、家族で出かける体験が選ばれることが多いです。どちらも、性別よりその人の好みで選ぶほうが外れません。

父への還暦祝いは、照れくさくて言葉にしにくい感謝を、手紙やカードで添えると気持ちが伝わります。母へは、家族のために使ってきた時間を、自分のために使ってもらえるような体験を選ぶ家もあります。両親がそろって祝う場合は、二人で使える品や、夫婦での旅行も選ばれています。

赤の取り入れ方

還暦の色の赤は、贈り物のどこかに入っていれば十分です。品物の色を赤にするほか、包装のリボンを赤にする、赤い花を一輪添える、ケーキに赤い果物をのせるなど、さりげなく取り入れる方法があります。赤いちゃんちゃんこは、食事会で記念写真を撮るときだけ羽織ってもらう形にすると、本人も気軽に楽しめます。

食事会の進め方

食事会は、子や孫の代表が短く挨拶して乾杯し、食事のあとに贈り物とメッセージを渡し、最後に本人からひと言もらって記念写真を撮る、という流れが一般的です。乾杯の挨拶は乾杯の挨拶を、カードに書く言葉は還暦祝いのメッセージを参考にしてください。

現金を贈る場合は、紅白の蝶結びの袋に入れて、品物とは別に渡します。表書きと金額の目安は長寿祝いの封筒のページで確かめてください。

よくある質問

還暦祝いは誰が声をかけますか。
子が中心になって日程と店を決め、きょうだいで相談して準備するのが一般的です。子がいない場合は、甥や姪、親しい友人が声をかけることもあります。
誕生日より前に祝っても構いませんか。
家族が集まれる日に合わせて、誕生日より前に祝う家もあります。気にする親戚がいる場合は、誕生日を過ぎてから祝うと安心です。
職場で還暦を祝うときは何を贈りますか。
花束や、皆で出し合った記念品に寄せ書きを添えることが多いです。年齢の話題を好まない人もいるため、本人の様子を見て決めます。

出典・確認日

贈り物と祝い方:一般的な慣習をまとめたもので、特定の商品やお店を勧めるものではありません(2026年10月24日確認)。

お祝いの色:贈答品の販売店による長寿祝いの解説(1)、贈答品の販売店による長寿祝いの解説(2)(2026年10月24日確認)。色は辞書に書かれていない慣習で、同じ解説の中でも書き方が分かれています。

還暦の意味と由来、赤い衣料品を贈る習わし:デジタル大辞泉・世界大百科事典・ブリタニカ国際大百科事典(コトバンク「還暦」)(2026年10月24日確認)。