しきたりノート

ビジネスメールの件名の付け方

ビジネスメールの件名は、開かなくても用件がわかるように「〇〇のお願い」「〇〇のご報告」などと具体的に書き、社外には社名と氏名を添え、返信の「Re:」は用件が変わらないうちはそのまま残すのが一般的です。

受け取る側は、一日に何十通ものメールを件名だけで仕分けています。件名で用件と緊急度が伝わるかどうかが、読まれる早さを左右します。

わかりやすい件名の3つの要素

件名には「何の件か(案件名)」「何をしたいのか(用件)」「誰からか(社名と氏名)」の3つを入れると、ほとんどの場面で用件が伝わります。たとえば「見積もり」だけでは送るのか頼むのかがわからないため、「〇〇のお見積もりのお願い」「〇〇のお見積もりの送付」のように動きを表す言葉まで書きます。

長さは全角で20〜30字ほどが一般的な目安です。スマートフォンの受信一覧では後ろが切れて表示されることが多いため、大事な言葉ほど前に置きます。日付や期限を入れるときは「〇月〇日まで」と短く添えます。

件名の例30

よく使う場面ごとに件名の例を並べました。「〇〇」の部分を案件名や日付に置き換えて使ってください。

項目考え方・補足
お打ち合わせ日程のご相談(〇〇株式会社 田中)初めて日程を調整するとき
【ご確認のお願い】〇〇のお見積もり(〇月〇日まで)期限つきで確認してほしいとき
〇月〇日のお打ち合わせ資料の送付資料を添付して送るとき
〇〇プロジェクト 進捗のご報告(〇月第2週)定期的な報告
〇〇のお問い合わせへのご回答問い合わせに答えるとき
本日のお打ち合わせのお礼打ち合わせ当日のお礼
ご来社のお礼(〇〇株式会社 田中)来社してもらった後のお礼
〇〇様のご紹介のお礼人を紹介してもらったとき
【再送】〇〇のご案内同じ内容を送り直すとき
【訂正】〇月〇日付の〇〇資料について送った内容に誤りがあったとき
〇〇の納期遅延についてのお詫び社外へのお詫び
〇〇の件 ご回答のお願い(2回目)返事がないときの2回目の催促
〇〇ご依頼の件について依頼を断るときなど、件名で結論を出さないとき
〇〇のご提案について提案への返事
【至急】〇〇の仕様変更について急ぎの対応が必要なとき(多用は避けます)
担当者変更のお知らせ担当が替わるとき
〇月〇日(〇)の会議のご案内会議の招集
〇月〇日(〇)の会議 日程変更のお願い決まっていた日程を動かすとき
〇〇についてのご質問質問をするとき
〇〇の申込書の送付書類を送るとき
Re: 〇〇の件(ご回答)返信で件名をそのまま使い、補足を加えるとき
休暇取得のご連絡(〇月〇日〜〇日)社内に休みを知らせるとき
〇〇の受領のご連絡書類や品物が届いたことを知らせるとき
〇〇の件 対応状況のご連絡まだ終わっていない作業の途中経過
〇〇の件 回答が遅れることのご連絡期限に間に合わないとわかったとき
異動のご挨拶(〇〇株式会社 田中)異動や着任の挨拶
見学のお願い(〇〇大学 田中)学生が企業に連絡するとき
〇〇セミナーご参加のお礼イベント参加者へのお礼
社内報告:〇〇の件(〇月〇日)社内の共有
〇〇の契約書ご返送のお願い書類の返送を頼むとき

【】の使い方

【重要】【至急】【再送】【訂正】のような隅付き括弧は、一覧の中で目立たせたいときに使います。ただし多用すると、本当に急ぎのメールが埋もれてしまいます。【至急】は当日中の対応が必要な場合だけにし、ふだんは期限を件名に書くほうが角が立ちません。

社内では【共有】【確認依頼】のように、読んだ後に何をすればよいかを括弧で示すルールを決めている会社もあります。所属先に決まりがあれば、それに合わせるのが無難です。

Re:とFw:の扱い

返信するときは、件名の「Re:」を消さずにそのまま返すのが一般的です。同じ話題のやり取りがひとまとまりで表示され、相手も経緯を追いやすくなります。返信が続いて「Re: Re: Re:」と重なったときは、一つにまとめても失礼にはあたりません。

やり取りの途中で話題が変わったら、新しい件名で送り直します。古い件名のまま別の用件を書くと、後で探すときに見つからない原因になります。転送の「Fw:」も同様に残し、本文の冒頭に「〇〇様からのメールを転送いたします」と経緯を書き添えます。返信の書き方はビジネスメールの返信のマナーにまとめています。

避けたい件名

件名が空欄のメールや、「こんにちは」「田中です」のように用件がわからない件名は、迷惑メールと間違えられることがあります。また、「ご確認ください」だけの件名は何を確認すればよいのかが伝わりません。お礼や挨拶の件名の付け方はお礼メールや年末の挨拶メールでも例を挙げています。

件名を後から変えたいとき

送った後に件名の誤りに気づいたら、同じ件名で送り直すより、正しい件名をつけて【訂正】と添えるほうが混乱しません。

よくある質問

件名に「様」をつけて相手の名前を入れてもよいですか?
社外の相手に送るときは、自分の社名と氏名を入れるのが一般的です。相手の名前を件名に入れる習慣は一般的ではなく、本文の宛名で十分です。
件名の最後に「。」はつけますか?
件名は見出しにあたるため、句点はつけないのが一般的です。
同じ相手に別の用件を送るときは?
以前のメールに返信する形ではなく、新しいメールとして件名をつけ直します。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。