しきたりノート

PTA会長の挨拶 文例【メーカーつき】

PTA会長の挨拶は、名乗り、お祝いや感謝の言葉、本題、結びの順に組み立て、入学式や卒業式の祝辞なら1分から3分ほどにまとめるのが一般的です。

話す行事と役、学校の種別、長さを選ぶと文例が三つ出るメーカーと、行事ごとの文例12、避けたい話題の一覧を用意しています。

挨拶メーカーで文例を作る

行事、話す人の役、学校の種別、長さ、季節の一言を選ぶと、組み合わせに合った挨拶の文例が三つ表示されます。気に入ったものをコピーして、原稿の下書きに使ってください。

PTAの挨拶メーカーを読み込んでいます…

文例の中の「〇〇」には、自分の名前や委員会の名前を入れます。季節の一言は、式典の時期に合わせて選ぶか、入れずに名乗りから始めても構いません。できあがった文例はそのまま読むより、学校での出来事や今年ならではの話題を一つ足すと、聞く人の心に届きやすくなります。

挨拶の組み立て方

PTAの挨拶は、四つの部分に分けて考えると書きやすくなります。最初に名乗りと、その場にふさわしいお祝いや感謝の言葉を述べます。入学式や卒業式なら新入生や卒業生へのお祝い、総会や保護者会なら出席へのお礼が入ります。

次に本題として、子どもたちへの励ましや、PTAとしての考えを短く伝えます。そのあとに先生方や地域の方へのお礼、保護者への呼びかけを添え、最後に結びの言葉で締めくくります。式典では、結びに「お祝いの言葉といたします」と述べる形がよく使われます。

1分と3分の目安

人前で聞き取りやすく読める速さは、1分間に300字前後が一般的な目安とされます。運動会の開会や保護者会の冒頭なら1分ほど、入学式や卒業式の祝辞、総会の会長挨拶なら2分から3分ほどにまとめる学校が多く見られます。

式次第で時間が決まっている場合は、学校からの案内に合わせます。原稿ができたら一度声に出して読み、時間を計っておくと当日あわてずにすみます。

行事別の文例12

入学式、卒業式、運動会・体育祭、総会、新年度の保護者会、役員交代の六つの場面について、学校の種別と役を変えて二つずつ文例を用意しました。名前の部分を書きかえて使ってください。

祝辞の作法

式典で祝辞を述べるときは、名前を呼ばれたら席を立ち、壇に上がる前に来賓席と教職員席へ一礼します。演台の前に立ったら、正面に向かって一礼してから話し始めるのが一般的です。終わったら同じように一礼して席に戻ります。礼の順番や回数は学校によって違うので、事前の打ち合わせで確かめておくと安心です。

原稿は手元に置いて読んで構いません。ただし、ずっと下を向いたままにならないよう、文の切れ目で顔を上げ、子どもたちのほうへ目を向けるようにします。祝辞を式のあとに学校へ渡す慣習がある地域では、奉書紙に毛筆で清書するか、白い便箋に書いて封筒に入れ、表に「祝辞」と書いて用意します。

学校の種別で変えること

小学校では、低学年の子どもにも分かるやさしい言葉を選び、文を短く区切ります。中学校では、部活動や進路など、生徒自身が向き合っている話題に触れると関心を持ってもらいやすくなります。高校では、生徒を一人の大人として扱い、自分で考えて歩むことへの励ましを中心にするのが一般的です。

どの学校でも、保護者席や来賓席に向けた言葉が長くなりすぎないよう気をつけます。式の主役は子どもたちであることを意識して、話の中心を子どもたちに置きます。

副会長や委員長が代わりに話すとき

会長の都合がつかず、副会長や委員長が代わりに挨拶することもあります。その場合は、名乗りのあとに「会長に代わりまして、PTAを代表してご挨拶申し上げます」と一言添えると、聞く人に立場が伝わります。会長の名前を出すかどうかは学校によって違うので、司会の紹介に合わせます。内容は会長の挨拶と同じ組み立てで構いません。

避けたい話題と言葉

PTAの挨拶は、さまざまな家庭の保護者と子どもたち、先生方が一緒に聞いています。誰かが居心地の悪さを感じる話題は、一般的には避けるのが無難とされます。

避けたい話題・言葉理由言いかえ・代わりに話すこと
特定の子どもの話自分の子や特定の子の話は、ほかの家庭の子との比べ合いに聞こえやすいため子どもたち全体や学年全体の話にする
政治や宗教の話考え方が分かれる話題で、立場の違う保護者や先生方が同席しているため学校生活や子どもの成長に話題をしぼる
学校や先生への批判式典の場で特定の人を責める形になり、子どもたちも聞いているため要望は役員会や学校との話し合いの場で伝える
受験を控えた子どもの前での言葉受験を控えた学年がいる時期は、気にする人がいるため「実を結ぶ」「花開く」などの言い方にする
家族の形を決めつける言い方家族の形はさまざまで、聞いている子どもや保護者が居心地の悪さを感じることがあるため「ご家族の皆様」「保護者の皆様」と言う
自分の手柄や苦労の話役員の苦労を強く語ると、次に引き受ける人のためらいにつながりやすいため協力してくれた人への感謝として伝える
長すぎる話式典は時間が決まっていて、子どもたちが長い時間座って聞いているため祝辞は1分から3分ほどにまとめる

受験を控えた学年がいる時期の式典では、縁起を気にする人がいる言葉にも気を配ります。家族の呼び方も「ご家族の皆様」「保護者の皆様」と言えば、さまざまな家庭の形に寄り添えます。

短く、子どもに向けて話す理由

式典では、子どもたちが長い時間座って話を聞いています。校長先生や来賓の方の挨拶が続く中で、PTAの挨拶が短くまとまっていると、会場全体の集中も保ちやすくなります。PTAは保護者と先生方が協力して子どもたちを支える会なので、その代表の言葉も、子どもたちの成長を喜び、励ます内容が中心になってきました。自分の思いを伝えたい気持ちがあっても、一つの話題にしぼることで、かえって印象に残る挨拶になります。

よくある質問

祝辞の原稿は学校に見てもらうものですか。
事前に教頭先生などに目を通してもらう学校もあります。式の流れとの重なりや言葉の選び方を確かめてもらえるので、頼まれていなくても早めに相談しておくと安心です。
会長が式典の日に出席できないときはどうしますか。
副会長が代わりに挨拶するのが一般的です。代理であることを名乗りのあとに伝え、内容は会長と相談して決めておきます。
卒業式で自分の子どもの話をしてもよいですか。
特定の子の話は、ほかの家庭との比べ合いに聞こえることがあるため、一般的には控えます。学年全体の思い出や、子どもたち全員に共通する出来事を話題にします。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。