しきたりノート

喪中のお年玉

喪中でもお年玉はあげてよいとされ、お祝いの柄や「お年玉」の文字を避けた無地のポチ袋に「おこづかい」などと書いて渡すのが一般的です。

相手の家が喪中のときも、子どもへのお小遣いとして同じように渡して構いません。「おめでとう」の言葉は控え、「今年もよろしくね」などの一言を添えます。

喪中のお年玉の考え方

項目考え方・補足
喪中でもお年玉はあげてよいお年玉は子どもへのお小遣いでもあるので、喪中でもあげる家が多いです。
無地の袋で「お小遣い」としてお祝いの柄や「お年玉」の文字を避け、無地のポチ袋に「おこづかい」「文具代」などと書いて渡すのが一般的です。
相手が喪中のとき喪中の家の子どもにも、同じように無地の袋で渡して構いません。

喪中は新年のお祝いを控える期間ですが、お年玉は子どもの成長を見守る気持ちを込めたお小遣いの性格も持っています。そのため、喪中だからといってお年玉そのものをやめる必要はないとする考え方が一般的です。一方で、お祝いを感じさせる言葉や袋の柄は控えるのが心配りとされ、渡し方に少し工夫をする家が多くなっています。

喪中のときの新年の挨拶の言い回しは喪中の新年の挨拶、喪中はがきの出し方は喪中はがきでまとめています。

自分が喪中のとき(あげる側)

自分の家が喪中の年に親戚の子どもにお年玉を渡すときは、紅白や干支の絵柄、「お年玉」と印刷されたポチ袋を避け、白や淡い色の無地の袋を選びます。表には「おこづかい」「文具代」「書籍代」などと書くと、お祝いの意味を和らげられます。

渡すときの言葉も、「あけましておめでとう」ではなく、「今年も元気でね」「勉強がんばってね」のような言い方にします。子どもにとってはいつもの年と変わらないうれしい日なので、暗い雰囲気にせず、明るく渡して構いません。

相手が喪中のとき(もらう側の家)

相手の家が喪中で、その家の子どもに渡す場合も、無地の袋に「おこづかい」と書いて渡すのが一般的です。親に一言、「おこづかいとして渡してもいいかな」と確かめておくと、相手の気持ちを尊重できます。

喪中の家に年始の挨拶で訪ねるのは控え、別の機会に会ったときに渡す人もいます。会えない年は、無理に送らず、次に会ったときに渡しても失礼にはなりません。

ポチ袋の書き方の工夫

喪中のときのポチ袋は、表に「〇〇ちゃんへ」と名前を書き、その下か裏に「おこづかい」と添える形がよく使われます。差出人の名前は、通常のお年玉と同じく裏の左下に書きます。書く位置の見本はポチ袋の書き方で確かめられます。

親戚で考え方が分かれるとき

喪中のお年玉については、家や地域によって考え方が少しずつ異なります。故人と近い関係の家では今年は控えたいと考えることもあれば、子どもには普段どおり渡してほしいと考えることもあります。迷ったときは、年末のうちに親戚の年長者や相手の親に一言相談しておくと、当日に気まずくならずに済みます。どちらを選んでも、子どもを大切に思う気持ちが伝われば問題はないとされています。

よくある質問

喪中の年はお年玉をあげない方がよいですか。
あげない決まりはありません。お小遣いとして渡す家が多く、袋と言葉を控えめにすれば失礼にはならないとされています。
喪中の家の子どもからお年玉のお礼が来たら。
「ありがとう」の気持ちを受け取り、「元気に過ごしてね」などと返します。お祝いの言葉は使わずに返すと安心です。
四十九日を過ぎていない忌中のときは。
忌中のあいだは親戚の集まり自体を控えることが多いため、渡す時期を少しずらす家もあります。家族で相談して決めて構いません。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。