しきたりノート

弔電の宛名の書き方

弔電の宛名は喪主のフルネームにします。

本文では故人を喪主から見た続柄の敬称で呼び、差出人には、会社なら会社名と役職、個人ならフルネームと故人や遺族との関係がわかる肩書を添えるのが一般的です。

宛名は喪主のフルネーム

弔電は故人ではなく、葬儀を取り仕切る喪主にあてて送ります。名字だけでは、同じ名字の親族が多い葬儀で誰あてかわかりにくいため、フルネームで書くのが一般的です。漢字が分からないときは、訃報の案内や会社の連絡網で確かめておきます。

職場の同僚の家族が亡くなった場合は、同僚本人が喪主でないこともあります。その場合でも宛名は喪主にし、本文の中で同僚の名前に触れると、誰に向けた弔電なのかが伝わります。

喪主がわからないとき

喪主の名前がわからないときは、「故 〇〇〇〇様 ご遺族様」とするか、「〇〇家 ご遺族様」とするのが一般的です。NTT西日本の弔電の案内でも、この二つの書き方が紹介されています。葬儀の直前は遺族も忙しいため、喪主の名前を問い合わせるより、この書き方で送るほうが負担をかけません。

本文での故人の呼び方

本文では、故人を喪主から見た続柄で呼び、敬称を付けます。喪主の父ならご尊父様、母ならご母堂様、夫ならご主人様、妻ならご令室様といった具合です。誰が喪主で、故人とどういう関係かを確かめてから書くことが大切で、ここを取り違えると失礼にあたります。続柄ごとの敬称は弔電の文例と宛名の表で確かめられます。

故人と直接の付き合いがあった場合や、続柄がはっきりしない場合は、「〇〇様」と名前で呼ぶこともあります。恩師への弔電なら「〇〇先生」とするのが自然です。

差出人の書き方

差出人の欄は、喪主が後でお礼状を出すときの手がかりにもなります。会社の部署から送った弔電なのに個人名だけが書いてあると、遺族はどこへお礼をすればよいのか迷ってしまいます。会社として送るのか、個人として送るのかを先に決めてから書くと、行き違いが起きにくくなります。

差出人は、遺族が誰からの弔電かすぐにわかるように書きます。会社から送るときは会社名、役職、氏名を、個人なら住所に近い情報より、故人や遺族との関係がわかる肩書を添えると親切です。「〇〇大学 〇〇ゼミ 同期」「〇〇高校 〇年卒業生」のように書けば、遺族が会ったことのない人からの弔電でも、どういう縁なのかが伝わります。

葬儀で読み上げられるときは、差出人の欄がそのまま紹介されることが多いため、長くなりすぎない程度にまとめておきます。

連名で送るとき

数人で送るときは、目上の人から順に名前を並べます。3名ほどまでなら全員の名前を書き、それ以上になる場合は「〇〇部一同」「〇〇会 有志一同」などとまとめるのが一般的です。連名の並べ方の考え方は、香典の連名の書き方と同じです。

連名にした場合も、遺族からのお礼状は代表者あてに届くことが多いため、誰が取りまとめたのかがわかるよう、代表者の名前を先頭に書いておくと親切です。職場の有志で送るときは、費用の集め方や代表者を先に決めておくと、手配が慌ただしくなりません。

宛名と差出人の書き方は、弔電の文面メーカーで入力した名前から下書きを確かめられます。

よくある質問

宛名に「様」と「殿」のどちらを使いますか?
弔電の宛名は「様」を使うのが一般的です。
会社名義で送るとき、代表者名は必要ですか?
会社として送るときは、会社名に代表者の役職と氏名を添えるのが一般的です。部署で送る場合は部署名と「一同」でまとめます。
喪主が故人の妻なのか子なのかわからないときは?
敬称を決められないため、故人の名前に「様」を付けて呼ぶか、喪主がわからない場合の宛名にして送ると間違いがありません。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。

弔電の受付と配達:NTT東日本 D-MAIL よくある質問、NTT西日本 お悔やみ電報の案内、115番の受付時間の変更(2026年10月15日確認)。