初正月のお祝い
初正月は赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月で、男の子には破魔弓、女の子には羽子板を飾って健やかな成長を願うのが一般的です。
飾りは母方の祖父母が贈る習わしがありましたが、今は両家で相談して決める家が多く、12月中旬に飾り始めて松の内が明けるころにしまいます。
初正月の飾りとお祝いの目安
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 男の子 | 破魔弓(はまゆみ)や破魔矢を飾ります。魔を払い、たくましく育つようにという願いです。 |
| 女の子 | 羽子板を飾ります。羽根つきの羽根が厄をはね返すとされ、健やかな成長を願います。 |
| 誰が贈るか | 母方の祖父母が贈る習わしがありましたが、今は両家で相談して決める家が多いです。 |
| 飾る期間 | 12月中旬から飾り始め、松の内が明けるころにしまうのが一般的です。 |
| お祝い金 | 祖父母は1万〜3万円、親戚は5,000円〜1万円ほどが一般的な目安です。 |
| のし | 紅白の蝶結びに「初正月御祝」か「御祝」と書きます。 |
初正月は、お宮参りやお食い初めと並ぶ赤ちゃんの節目の一つです。特別な儀式があるわけではなく、家族で新年を迎え、飾りを前に写真を撮ったり、祖父母を招いて食事をしたりして祝う家が多く見られます。地域によっては親戚を広く招いて祝う習わしが残っており、反対に家族だけで静かに祝う家もあります。
破魔弓と羽子板の由来
破魔弓は、正月に弓を射てその年の吉凶を占った宮中や武家の行事に由来するとされ、魔を払う縁起物として男の子の初正月に贈られるようになったと言われています。羽子板は、羽根つきの羽根が害虫を食べるトンボに見立てられたことや、羽根の玉に使うむくろじの実が「子が患わない」に通じることから、女の子の厄よけとして贈られるようになったと伝えられています。
どちらも、子どもに降りかかる災いを払い、一年を無事に過ごせるようにという願いが込められています。羽根つきなど正月の遊びの意味は正月の遊びと由来で紹介しています。
誰が贈るか、いつ贈るか
かつては、母方の実家が破魔弓や羽子板を贈る習わしが各地にありました。今は住まいの広さや両家の考え方に合わせて、どちらの祖父母が用意するか、費用を分けるかを話し合って決める家が増えています。飾る場所が限られるときは、棚に置ける小ぶりなものやケース入りのものを選ぶ人も多くいます。
贈る時期は、12月の中旬までに届くようにするのが一般的です。飾り始めは正月事始めの12月13日以降が目安で、遅くとも28日ごろまでに飾ります。しまう日は松の内の終わりに合わせ、関東なら1月7日、関西なら1月15日ごろが目安です。地域ごとの日付は正月飾りはいつからいつまで?で確かめられます。翌年以降も、毎年お正月に飾ってよいとされます。
お祝い金とのし
飾りを贈らない親戚や知人は、お祝い金を包むことがあります。金額は、祖父母なら1万〜3万円、おじやおばなどの親戚なら5,000円〜1万円ほどが一般的な目安で、飾りを贈る場合はお祝い金を重ねないことも多いです。
のし袋は紅白の蝶結びを選び、表書きは「初正月御祝」か「御祝」とします。品物に掛け紙をかけるときも同じ形です。出産祝いの包み方は出産祝いの金額と書き方、のしの選び方は出産祝いののしも参考になります。
お返しは必要か
祖父母など身内からのお祝いには、お返しをしないのが一般的です。その代わり、赤ちゃんが飾りの前で写っている写真を送ったり、新年の食事に招いたりして、お礼の気持ちを伝える家が多くあります。
身内以外の人からお祝いをいただいたときは、内祝いとして品物を贈ります。金額はいただいた額の半分から3分の1ほどが一般的な目安です。内祝いの考え方とのしの書き方は出産内祝いにまとめています。
12月生まれの赤ちゃんのとき
生まれて間もない時期にお正月を迎える場合は、赤ちゃんとお母さんの体調を優先し、初正月のお祝いを翌年に回す家もあります。飾りだけ先に用意しておき、集まっての祝いは次のお正月にするという形もよく見られます。どちらにするかは家族で話し合って決めて構いません。
よくある質問
- 破魔弓や羽子板は毎年飾るものですか。
- 初正月だけでなく、子どもが小さいうちは毎年お正月に飾る家が多いです。いつまで飾るかに決まりはなく、成長に合わせて家族で決めます。
- 二人目の子どもにも新しく用意しますか。
- 破魔弓や羽子板はその子のお守りとされるため、一人に一つずつ用意する考え方が一般的です。場所が限られるときは、小さなものを選ぶ家もあります。
- 使わなくなった破魔弓や羽子板はどうしますか。
- 感謝を込めて神社のお焚き上げに出したり、人形の供養を受け付けている寺社に納めたりする人が多いです。
出典・確認日
表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。