PTAの役員とは
PTAの役員は、会長・副会長・書記・会計などの本部役員と、広報や校外活動を受け持つ各委員会の委員長・委員に分かれ、任期は1年とするPTAが多く見られます。
決め方は立候補、推薦、くじ、ポイント制などPTAごとに違い、役職の数や免除の決まりも規約や細則で定められているので、まず規約を読んでおくと安心です。
役職ごとの仕事
| 役職 | 主な仕事 | 負担の目安 |
|---|---|---|
| 会長 | PTAの代表として役員会と総会をまとめ、学校や連合会との窓口になります。式典での挨拶も受け持ちます。 | 役員会と式典への出席が中心で、本部役員の中で最も外部とのやり取りが多い役です。 |
| 副会長 | 会長を補佐し、会長が出られないときは代わりを務めます。委員会のまとめ役を兼ねることもあります。 | 複数人で分担するPTAが多く、担当する委員会によって仕事の量が変わります。 |
| 書記 | 役員会や総会の記録をとり、配布する文書や議事録を作ります。 | 会議のたびに記録と文書づくりがあり、パソコンでの作業が中心になります。 |
| 会計 | 会費の管理、支払い、出納帳の記帳、年度末の決算書づくりを受け持ちます。 | 支払いのたびの記帳と、年度末の決算と監査への対応が山場です。 |
| 監査 | 年度末に会計の帳簿と領収書を確かめ、総会で監査の結果を報告します。 | 年に1〜2回の監査が中心で、ふだんの会議には出ないPTAもあります。 |
| 委員長 | 広報や校外活動などの委員会をまとめ、役員会で委員会の報告をします。 | 委員会の行事の前後に仕事が集まり、時期によって忙しさが大きく変わります。 |
| 学級委員・各委員会の委員 | 学級委員はクラスの連絡や懇談会の準備、広報委員は広報誌、校外委員は登下校の見守りなど、委員会ごとの実務を受け持ちます。 | 担当の行事に合わせて集まる形が多く、一日だけの作業で済む委員会もあります。 |
一般的な例です。役職の名前や人数、仕事の分け方は各PTAの規約で決まっています。
「三役」という呼び方は、会長・副会長・会計の三つを指すことが多いものの、書記を含めたり、副会長を数に入れずに会計と書記を挙げたりするPTAもあります。呼び名が同じでも中身は学校ごとに違うので、頼まれた役が何を受け持つのかは、前年度の担当者に聞くのがいちばん確かです。
本部役員はPTA全体の運営と学校や連合会との窓口を受け持ち、委員会は行事や広報など決まった分野の実務を担います。小さな学校では本部役員が委員会の仕事を兼ねることもあれば、大きな学校では委員会がいくつにも分かれていることもあります。
役員と委員の決め方
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 立候補 | 案内の文書で募り、手を挙げた人から決めます。立候補がそろえば話し合いやくじは行いません。 |
| 推薦・選考委員会 | 選考委員が候補者に声をかけ、引き受けてもらえるか相談します。推薦された人が辞退できるかどうかは規約によります。 |
| くじ | 立候補や推薦で決まらないときに、学級や学年の単位でくじを引く方法です。事情のある人をあらかじめ外すPTAもあります。 |
| ポイント制 | 役ごとに点数をつけ、在学中に決まった点数に届くよう順番に受け持つしくみです。 |
| 前年度の話し合い | 年度末の懇談会や役員会で、次年度の担当を話し合って決めます。 |
どの方法をとるかは、前年度の役員会や総会で決めておくのが一般的です。立候補がそろえばそのまま決まり、足りないときに推薦やくじに進む、という順番を規約や細則に書いているPTAも見られます。決め方に不安があるときは、案内の文書に書かれた日程と方法を早めに確かめておきます。
頼む側の文面はPTA役員のお願い・推薦の文例に、引き受けるのが難しいときの伝え方はPTA役員の断り方 文例にまとめています。
任期と負担の目安
任期は4月から翌年3月までの1年とし、会長や副会長は引き継ぎのために2年続けて務めることもあります。本部役員は月に1〜2回ほどの役員会と、総会や式典への出席があるのが一般的な目安で、委員は担当する行事の前に集まる回数が増えます。
最近は、会議をオンラインで開いたり、連絡をメッセージアプリにまとめたりして、学校に出向く回数を減らす工夫も広がっています。どのくらいの頻度で集まるのかは、引き受ける前に聞いておいてかまいません。
年度の終わりには、次の担当者に向けて一年分の資料や連絡先、行事ごとの段取りをまとめて渡します。前年度の記録が残っていると、初めて役を受け持つ人でも見通しを立てやすくなり、負担の感じ方も軽くなります。
免除の考え方
| 項目 | 考え方・補足 |
|---|---|
| 規約・細則に定めがある場合 | 免除の条件と申し出の方法が書かれていれば、それに沿って申し出ます。証明書などを求めるかどうかもPTAによって違います。 |
| 家庭の事情(介護・療養・ひとり親・下の子が小さい など) | 規約に定めがなくても、事情を伝えて役員会に相談すると考慮されることが多いです。 |
| すでに役を受け持った | 上の子のときに役員を務めた人を、一定の期間外すしくみを置くPTAもあります。 |
| 申し出の時期 | 役員を決める日より前に伝えるのが一般的で、決まった後でも事情が変われば相談できます。 |
免除や辞退の扱いは、規約や細則に書かれている場合と、その年の役員会で話し合って決める場合があります。決まった条件に当てはまらなくても、家庭の事情は人それぞれなので、まずは事情を伝えて相談してみることが大切です。
役員を交代で受け持つ理由
PTAは会員が自分たちで運営する団体なので、特定の人に仕事が集まり続けないよう、役員を毎年入れ替えるしくみが広く取られてきました。子どもが在学する間に一度は何かの役を受け持つ、という決まりを置くPTAがあるのも、負担を会員の間で分け合うという考え方から生まれたものです。
よくある質問
- 三役とはどの役職のことですか。
- 会長・副会長・会計を指すことが多いですが、書記を含めるPTAもあります。規約の役員の条文に、どの役職を置くかが書かれています。
- 役員は一度引き受けたら何年続きますか。
- 任期は1年のところが多く、再任を妨げないとする規約もよく見られます。続けるかどうかは、その年の終わりに本人と役員会で話し合って決めます。
- 父親が役員になってもよいですか。
- 会員であれば、父親でも母親でも、祖父母などの保護者でも役員を務められるのが一般的です。会議の時間帯を夜や週末にして、働いている人が参加しやすくしているPTAもあります。
出典・確認日
表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。