しきたりノート

入学祝いのカジュアルなのし袋の書き方

入学祝いは、親しい親族や友人の子、子ども本人へ渡すなら、水引が印刷された袋やかわいい柄の祝儀袋でも失礼にはあたらないのが一般的です。

表書きは「御入学祝」「祝御入学」「入学おめでとう」などから相手に合わせて選び、どの袋でも水引の下か表の下側に贈る側の名前を書きます。

カジュアルな袋でよい相手と場面

袋の種類金額の目安合う相手・場面気をつけること
水引付きの祝儀袋1万円を超える額目上の親族の家、改まって渡すとき改まった形です。書き方は入学祝いの封筒のページの通りにします。
印刷のしの袋5,000円〜1万円ほど親族や友人の子へ、手渡しで水引とのしが印刷された袋です。紅白の蝶結びの柄を選びます。結び切りやあわじ結びの柄は避けます。
かわいい柄の袋3,000円〜1万円ほど孫や甥・姪、親しい友人の子イラストや柄の入った祝儀袋で、桜やランドセルなど春や入学の柄が選ばれやすく、子ども本人が喜ぶ形です。目上の家には控えます。
ぽち袋・ミニ封筒5,000円まで、図書カード子ども本人へ直接、ちょっとしたお祝いお札は折って入れます。お年玉と同じ袋に見えないよう、入学の柄か表書きのある袋を選びます。
カード付き封筒図書カードや少額の現金友人の子や同僚の子へ、品物に添えてカードに一言を書けるので、袋の表書きは短くて構いません。

一般的な目安です。包む額が大きいほど、改まった袋を選びます。

くだけた袋が向いているのは、孫や甥・姪のように行き来のある子、親しい友人の子、そして子ども本人に手渡すときです。水引とのしが印刷された「印刷のし」の袋は、5,000円から1万円ほどを包むときの定番で、かわいい柄の袋は、受け取った子どもが自分へのお祝いだと分かりやすく、袋そのものを喜んでもらえることもあります。

反対に、目上の親族の家へ改まって届けるときや、1万円を超える額を包むときは、水引が結ばれた祝儀袋を選ぶのが一般的です。袋の格は中身の額に合わせるもので、少額を立派すぎる袋に入れるのも、高額を簡易な袋に入れるのも、ちぐはぐな印象になります。改まった袋の書き方は入学祝い・卒業祝いの封筒の書き方と相場にまとめています。

表書きの選び方

表書き印象合う袋・場面
御入学御祝最も改まった書き方水引の付いた祝儀袋、目上の親族の家
祝御入学改まった書き方の一つ祝儀袋、印刷の袋のどちらにも
御入学祝よく使われる略した形印刷の袋、かわいい祝儀袋
入学おめでとうやわらかく、子ども本人に向けた書き方かわいい祝儀袋、ぽち袋、カード付きの封筒
にゅうがく おめでとう字を覚え始めた子が自分で読める書き方小学校に入る子へのぽち袋や柄の袋
御祝何のお祝いにも使える書き方卒業と入学をまとめるとき、迷ったとき

どれを使っても間違いではありません。地域や家で使い慣れた書き方があれば、それに合わせます。

「御入学祝」と「祝御入学」はどちらも4文字で、4を「し」と読んで避ける人もいますが、入学祝いでは一般的には気にしなくてよいとされます。年配の親戚に贈るなど迷う相手には、5文字の「御入学御祝」にしておくと安心です。かわいい袋やぽち袋なら「入学おめでとう」と書くと、お祝いの気持ちがまっすぐ伝わります。

表書きがすでに印刷されている袋は、そのまま使って構いません。入学と卒業のどちらにも使える「御祝」の袋は、卒業と入学をまとめて贈るときに便利です。筆文字の見本は表書き・名前の見本メーカーで、用途を「入学・卒業」にすると表示できます。

名前の書き方

カジュアルな袋でも、名前を書くのは贈る側です。水引の柄がある袋なら水引の下の中央に、柄だけの袋なら表の下側か裏に、フルネームか名字を書きます。親しい間柄なら、子どもがふだん呼んでいる呼び方で「〇〇より」と書くのも、カジュアルな袋ならではの書き方です。

ぽち袋や小さな封筒を子ども本人へ渡すときは、表に「〇〇ちゃんへ」と相手の名前を書き、裏に自分の名前を書く形でも構いません。書き方の見本はポチ袋の書き方で確かめられます。書く道具は、改まった袋なら筆ペン、カジュアルな袋ならサインペンやにじみにくいペンでも失礼にはあたりません。

中袋がない袋のときの金額と住所

印刷の袋やかわいい柄の袋には、中袋が付いていないものも多くあります。その場合は袋の裏の左下に、金額と自分の住所、名前を小さく書いておくと、受け取った家が後でお礼をするときに困りません。手渡しで相手が自分をよく知っているなら、ぽち袋のように金額を書かずに渡すこともあります。

金額を書くときは「金壱萬円」のような漢数字が改まった形ですが、カジュアルな袋なら「一万円」や「10,000円」でも構いません。漢数字への書きかえは金額の漢数字(大字)変換で確かめられ、中袋がある場合の書き方はご祝儀袋の中袋の書き方と同じです。

お札の向きと入れ方

袋がカジュアルでも、お札は新札を用意し、向きをそろえて入れます。肖像のある面と上下の向きは改まった祝儀袋と同じで、詳しくはご祝儀袋へのお金の入れ方にまとめています。ぽち袋のように小さな袋に入れるときはお札を折りますが、折り方の順番はお年玉のお札の入れ方と折り方と同じ考え方で構いません。

メッセージを添えるとき

カジュアルな袋には、小さなメッセージカードを添えると、子ども本人にも気持ちが伝わります。カードを本人に読んでほしいときは、袋に重ねて一緒に手渡します。カードに一言を書くなら、袋の表書きは短い「御祝」や「入学おめでとう」で十分です。文例は入学祝いのメッセージ文例のメーカーで、学校と相手を選んで作れます。

遠くに住む相手へ郵送するときは、現金は現金書留の封筒に、ご祝儀袋ごと入れて送ります。カジュアルな袋でも、届いたときに折れたり柄がこすれたりしないよう、厚紙を一枚添えておくときれいに届きます。金額の目安は入学祝いの相場(関係別・学校別)で確かめられます。

よくある質問

値段の安い祝儀袋でも、失礼になりませんか。
袋の値段より、紅白の蝶結びであることと、包む額に見合った袋であることが大切です。5,000円ほどまでなら、手ごろな値段の印刷の袋で十分とされます。
表書きや名前を、パソコンで印刷してもよいですか。
現金を包む袋は手書きが一般的ですが、親しい相手へのカジュアルな袋なら、印刷やシールでも失礼にはあたらないとされます。目上の家へ渡す改まった袋は、筆ペンで手書きにします。
子どもの好きなキャラクターの袋で、入学祝いを渡してもよいですか。
孫や甥・姪など親しい子に手渡すなら、喜ばれることが多い選び方です。親御さんに改まって渡す場では、無地か桜などの入学らしい柄の袋にしておくと安心です。

出典・確認日

表書き・水引・墨・お札などのしきたり:一般的な慣習をまとめたもの(2026年10月14日確認)。