米寿とは
米寿は88歳の長寿祝いで、「米」の字を分けると八・十・八になることから名付けられ、読み方は「べいじゅ」、昔は「よねの祝い」とも呼ばれ、お祝いの色は金茶か黄色とされることが多いです。
「米寿は祝ってはいけない」という話がありますが、辞書や公的な案内にそうした決まりはなく、辞書はむしろ八十八という数を縁起のよいものとして説明しています。
米寿は何歳か
米寿は88歳のお祝いです。もとは数え年88歳で祝うものでしたが、いまは満88歳の誕生日に合わせる家が多くなっています。2026年に米寿を迎えるのは、満年齢なら1938年(昭和13年)生まれ、数え年なら1939年(昭和14年)生まれの人です。2027年なら、それぞれ1年ずつ後の生まれになります。
88歳を節目に、敬老の祝い金や記念品を贈る自治体もあります。対象は生年月日で区切った満年齢で決めているところが多く、家族の祝いの日を決める目安にもなります。家族全員の祝いの年は長寿祝いの早見表と計算で確かめられます。
米寿の由来
「米」の字は、上の二画を八、真ん中の十字を十、下の二画を八と見ると、八十八と読めます。辞書には、このことから88歳を米寿と呼び、「よねの祝い」「米年」とも言うと書かれています。同じ辞書には、「米」を「八十の人」と読んで米寿を80歳とする説もあると添えられていますが、いまは88歳の祝いとして定着しています。
八十八という数と昔の習わし
八は、形が末広がりであることから、昔から縁起のよい数とされてきました。百科事典には、八が二つ並ぶ八十八という数そのものが、人々にめでたい印象を与えてきたと書かれています。
昔の米寿の祝いでは、親類や縁のある人を招いて宴席を設け、枡に盛った米を平らにならす「枡掻き(ますかき)」を、米寿を迎えた人が配る習わしがありました。長寿にあやかりたい人が、この枡掻きを受け取ったといいます。商売をする家では、縁起を担いで米寿の人に枡掻きを作ってもらうこともあったと伝えられています。
米寿の色
米寿の色は、稲穂が実った色にちなんで金茶か黄色とされることが多いです。ただし、お祝いの色は辞書に書かれたものではなく、贈り物の解説によっても挙げ方が違います。黄色の花や小物を添える家もあれば、本人の好きな色を選ぶ家もあります。
米寿は祝ってはいけないと言われる理由
インターネット上には、「米寿を祝うと早く亡くなる」という言い伝えを取り上げた記事がありますが、そうした記事自身も、根拠のない迷信だと説明しています。辞書や百科事典、国や自治体の案内に、米寿を祝ってはいけないという記載はありません。
この話の背景として挙げられているのは、88歳という年齢の体への負担です。大がかりな祝いの席や遠出で疲れてしまうこと、お祝いが済んで気持ちがゆるみ、体調を崩すことを心配する声があります。ただ、祝ったことが原因だと言えるわけではありません。気になる家族がいる場合は、少人数で短い時間の祝いにすると、誰もが安心して参加できます。
長寿祝いをしないほうがいいとき
長寿祝いに決まった形はなく、しなければならないものでもありません。祝わないほうがよいとすれば、本人が祝いの席を望んでいないときや、体調がすぐれないときです。年寄り扱いされることを嫌う人には、「長寿」を前に出さず、誕生日のお祝いとして家族で食事をするだけでも十分です。
家族に不幸があった年は、時期をずらすか、身内だけで静かに祝う家が多いです。どの場合も、本人の気持ちを先に聞いてから決めると、後で気まずくなりません。
米寿の祝い方
米寿の祝いは、子や孫、ひ孫まで家族がそろう食事会が中心です。時期や会場の選び方、贈り物とメッセージの文例は米寿のお祝いで紹介しています。
よくある質問
- 米寿の読み方は。
- 「べいじゅ」と読みます。昔の呼び方の「よねの祝い」は、米の訓読みの「よね」から来ています。
- 米寿の祝いを誕生日より前にしても縁起は悪くありませんか。
- 前に祝ってはいけないという決まりはありません。家族が集まれる日を優先して構いません。
- 米寿を数え年で祝うと、満何歳ですか。
- 数え年88歳は、その年の誕生日を迎えると満87歳になる年です。
出典・確認日
米寿の由来と昔の習わし:精選版日本国語大辞典・世界大百科事典・ブリタニカ国際大百科事典・日本大百科全書(コトバンク「米寿」)(2026年10月24日確認)。
米寿は祝ってはいけないという話:情報誌の記事「米寿は祝っていけないって本当?」(2026年10月24日確認)。辞書や百科事典、国や自治体の案内には、祝ってはいけないという記載は見当たりませんでした。
数え年と満年齢:デジタル大辞泉・世界大百科事典(コトバンク「数え年」)、世界大百科事典(コトバンク「賀寿」の「年祝」の項)、浜松市「敬老祝金」(2026年4月1日更新)(2026年10月24日確認)。自治体の敬老の贈り物の対象年齢は自治体ごとに違います。
お祝いの色:贈答品の販売店による長寿祝いの解説(1)、贈答品の販売店による長寿祝いの解説(2)(2026年10月24日確認)。色は辞書に書かれていない慣習で、同じ解説の中でも書き方が分かれています。